6年前、66年ぶりの五輪2連覇を飾った羽生結弦の伝説プログラムが再脚光! ”同日付”にフル動画投稿する五輪公式の粋な演出に反響続々!

伝説のプログラムが再脚光を浴びた。

五輪サイト『gorin.com』は2月17日に公式X(旧ツイッター)を更新。フィギュアスケート男子シングルで2014年ソチ、18年平昌で金メダルを獲得した羽生結弦が6年前の同日、同種目で66年ぶりの五輪連覇を飾ったと報告。それを称え、平昌五輪のフリー演技をフルで動画投稿した。

同サイトの文面には「6年前の今日、2018年の平昌(韓国)で羽生結弦さんがフィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得 男子フィギュアスケーターとして66年ぶりとなる、オリンピック2連覇を果たしました」と綴り、いまも冬季五輪の歴史に輝く偉大な金字塔だと称賛の言葉を送っている。

10年前のソチ五輪で、アジア男子初の金メダルに輝いた羽生は一気にスターへと駆け上がり、フィギュアスケートの枠を超えた超絶な人気と異次元のパフォーマンスは世界中のファンを虜にした。

なかでも、2015-16シーズンのフリーで演じた伝説のプログラム『SEIMEI』は特別なもの。映画『陰陽師』のサウンドトラックを用いたもので、衣装は平安時代の陰陽師である安倍晴明の狩衣をイメージ。世界でも屈指の振付師であるシェイ=リーン・ボーン振り付けによる「和」の表現でシーズンに挑むと、当時の世界最高得点を次々と更新。男子選手としてグランプリファイナル史上初となる3連覇を成し遂げるなど、フィギュア界の絶対王者として盤石な地位を築いた。

そして、羽生は2度目となる五輪シーズンに満を持して『SEIMEI』を再起用。五輪前に右足を負傷し、約4か月のブランクを抱えながらも前回王者の底力を発揮。周囲の不安を払拭する圧巻の演技を大舞台で披露し、頂点を掴み取った。
オリンピック公式サイトのコメント欄には、「この時のことは一生忘れません」「金メダル決定時の羽生くんの涙が本当に綺麗だった」「6年経っても鮮やかに蘇る記憶と記録と感動」「色褪せない偉大な記録」「永遠に語り継がれてほしい」など、伝説のプログラムに想いを寄せるファンの声で溢れていた。

頂点を極めた羽生は、2022年7月にプロスケーターに転向。初の単独公演『プロローグ』を立ち上げ、昨年2月にはスケーター史上初めて東京ドーム公演『GIFT』を成功させた。

現在は自ら企画・台本・出演・制作総指揮を務める単独アイスショー『RE_PRAY』のツアー中で、奇しくも6年前に五輪2連覇を果たした2月17日から同アイスショーの横浜公演がスタート。映像と身体表現を融合させたパフォーマンスで、フィギュアスケートの新たな可能性を追求している。

構成●THE DIGEST編集部

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