触り心地最高の「大谷翔平グラブ」 関心なかった子も「興味沸いてきた」 野球熱向上に一役

大谷選手からつつじケ丘小に贈られたグラブ(京都府亀岡市・同小)

 米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)が全国の小学校などに寄贈した野球のグラブが、京都府の丹波2市1町にも届いた。児童たちはぴかぴかのグラブを手にとって喜び、「野球しようぜ」の願い通り、休み時間にはキャッチボールを楽しんでいる。

 贈られたのは1校当たり、子ども用の右利き2個と左利き1個。大谷選手と契約するスポーツメーカー「ニューバランスジャパン」(東京)が順次発送している。

 亀岡市では、2月上旬に全18校に届いた。つつじケ丘小では7日、6年生にお披露目された。代表の児童が段ボールからグラブを取り出すと歓声を上がり、早速はめてキャッチボールした。

 児童(12)は「柔らかくて触り心地が良かった。野球はあまりやらないが、興味が湧いてきた」と話した。同小は今後、グラウンドにキャッチボール専用のスペースを設けるという。

 南丹市の7校には1月上旬、京丹波町の5校には1月中旬に児童の元に届いた。京丹波町の下山小では、休み時間にキャッチボールを楽しむ児童たちの声が連日運動場に響いている。

 2月13日の昼休みには、児童たちは運動場へ勢いよく飛び出し、贈られたグラブと以前からあったグラブを使って、仲良くボールを投げ合っていた。将来の夢はメジャーリーガーだという6年の児童(11)は「大谷選手にありがとうと伝えたい。いつか一緒に野球がしたい」と満面の笑みを見せていた。

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