子どもたちに和食のうま味と技を伝える「食育出前講座」が、大津市の雄琴小で行われた。6年生の約40人が県内の料理人から、出汁(だし)の取り方やすしの握り方を教わった。
子どもたちは、まず昆布(こんぶ)出汁を味見し、出汁にかつお節を加えた時との味の変化を体験した。続いて料理人が、ニンジンを花やチョウに飾り切りし、ビワマスを3枚におろしてにぎりずしの作り方を伝えた。
子どもたちは料理人に見守られながら、味噌汁とにぎりずしを調理して味わった。児童(12)は「出汁を取ると味が深くなった。家族にも作ってあげたい」、料理人の清本健次さんは「本物の味や技を知り、料理人を目指す子どもが増えてくれればうれしい」と話した。
県日本調理技能士会と日本料理アカデミー滋賀が共催した。