農泊の新たな目玉料理「和牛鍋」お披露目 安心院町で県GT研究会が交流イベント【大分県】

お披露目されたおおいた和牛を使った和牛鍋(写真中央)=宇佐市安心院町下毛の農村BASE
和牛鍋を調理する安心院GT研究会の会員ら
会員ができたての和牛鍋を参加者に提供
和牛鍋を味わう参加者

 【宇佐】「農泊祭り 第1回和牛鍋&ワイン交流会」が12日、宇佐市安心院町下毛の農村BASEであった。農泊の新たな目玉料理にしようと考案した「和牛鍋」がお披露目され、参加者が舌鼓を打った。

 県グリーンツーリズム(GT)研究会(宮田静一会長)が、新型コロナウイルス禍で減少した農泊客を呼び戻すきっかけづくりを目的に企画。佐藤樹一郎知事、地元企業など農泊を応援する関係者ら約280人が参加した。

 新しい鍋料理は研究会の会員が知恵を絞った。おおいた和牛と、地元で採れた白菜やネギなどの野菜をふんだんに入れ、しょうゆベースの甘辛い味付けをしている。会員らが持ち寄った郷土料理、安心院産ワインと一緒に提供した。

 熊本県大津町の会社員宮田和彦さん(53)は「牛肉のおいしさが引き立っていておいしい。また農泊に来たい」と笑顔。鍋のレシピ作りに関わった百年の家ときえだ(安心院町佐田)の時枝仁子さん(70)は「和牛鍋で民泊が盛り上がってほしい」と期待した。

 食後は参加者による1分間スピーチがあり、農泊の魅力などを思い思いに語った。

 宮田会長(74)は「予想以上の反響。和牛鍋が農泊とおおいた和牛を応援する料理に育ってほしい。今後は農泊家庭で出すことも考えたい」と話した。

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