青森県鯵ケ沢町のホテルグランメール山海荘は11日、同町のはまなす公園で「ゆる湯るde鯵ケ沢 日本海地吹雪体験」を開催した。町内外から10人余りが参加。吹雪の中、角巻ともんぺ姿で海岸を歩き、津軽の冬を楽しんだ。
同ホテルは「津軽地吹雪会」の角田周代表の提案に応じ、2017年に同町での地吹雪体験をスタート。コロナ禍で中止が続いたため、4年ぶりの開催となった。これまでは日本海を見下ろすホテルの中庭などで行ってきたが、今回は「より日本海の厳しい風雪を体験してもらおう」と実施場所を移した。
もんぺをはき、頭から角巻をかぶった参加者は、足にかんじきを着けて準備万端。横殴りの雪に「寒いよー」などと悲鳴を上げながらも、笑顔で海沿いを歩いた。
青森市の神重則さん(66)は「まだ体験したことがなかったので、ホテルの方々と一緒に楽しみたいと思い、参加した。もんぺと角巻はあったかい。ちょうど雪も降ったし、大満足です」と喜んでいた。
今季は同日のみ開催で、ホテルを運営する杉澤興業の杉澤廉晴社長は「以前から喜んでくれるお客さまが多く、スタッフからも『地吹雪を復活しては』との声があった。開催できてうれしい。来年に向け、しっかりと(地吹雪体験の)商品力を磨いていきたい」と語った。