冬の食材 鍋で楽しむ/八戸・八食センター 18日までフェス

各店が工夫を凝らした鍋を販売した八食鍋フェス

 青森県八戸市の八食センター東側駐車場で17日、鍋をテーマにしたイベント「八食鍋フェス」が始まった。初日は県内外の約20店舗が八戸せんべい汁などの郷土料理や創作料理を販売し、ステージでは同日開幕した八戸えんぶりの参加団体によるえんぶりの実演が行われた。18日まで。

 八食鍋フェスは、冬に旬を迎える地場食材の魅力を知ってほしい-と、八食センターが昨年初めて企画した。2年目の今年はタラのじゃっぱ汁、あんこう鍋、サバを使った鍋やおでん、鶏肉のちゃんこ鍋、ニンニクやゴボウ入りの牛モツ鍋などが販売された。

 父親が八戸市出身で東京在住の福田みさきさん(24)は、せんべい汁と黒石つゆやきそばを購入。「せんべい汁は子どもの頃から食べているので懐かしい味。つゆやきそばは初めてだけど、意外にさっぱりしておいしい」と話した。

 岩手県久慈市の郷土料理「まめぶ汁」を全国に発信している同市の団体「久慈まめぶ部屋」は昨年に続いての出店。谷地彰事務局長は「国の無形民俗文化財登録を目指しているが、まめぶ汁はまだ認知不足。今日、買っていただいた方はファンだと思っているので、大変うれしい」と笑顔を見せた。

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