山間なのに年間4万人来場 巨大迷路「ドラゴンメイズ」に新コース登場 借金・移転…苦難乗り越え人気施設に成長 81歳オーナーの熱い想いとは?

圧巻の巨大迷路で知られる島根県雲南市のレジャー施設「ドラゴンメイズ」に、2月、新しいコースが誕生しました。毎年アトラクションを新設し、今まではすっかり人気のスポットですが、ここに至るまでには様々な苦労がありました。
進化を続ける巨大迷路、名物オーナーの熱い想いに迫ります。

雲南市大東町にあるドラゴンメイズ。
巨大迷路で知られる人気のレジャースポットですが、2月、ここに新しいコースが登場しました。

陽だまりの丘 巨大迷路ドラゴンメイズ 田中隆 オーナー理事
「この宝島の冒険というのが新しく2月10日にオープンですよ!」

新コース『宝島の冒険』。
南国のようなテイストにカラフルな木々が"宝島"感を演出しています。

この新コースが加わり、さらにパワーアップしたドラゴンメイズですが、これらすべてを手掛けているのが施設の名物オーナー・たぁ~ちゃんこと、田中隆さんです。
御年なんと81歳ですが…

田中さん
「乗ってみようか?」
記者
「大丈夫ですか?」
田中さん
「大丈夫だわね。ええかぁ?」
記者
「オー!」

自らアトラクションに挑戦してみせるなど、年齢を感じさせないパワフルさです!

陽だまりの丘 巨大迷路ドラゴンメイズ 田中隆 オーナー理事
「毎晩ね、遊びに来るんですよ神様が。『今日はあれやってみ、明日はあれやってみたらいいぞ』なんてね。夢の中に出た分を形にしていくんです」

市街地から離れた山間にポツンとあるにも関わらず、オーナーのユニークなアイデアもあり、年間に訪れる客はなんと4万人!
いまではすっかり親子連れに人気の観光スポットですが、ここに至るまでの道のりは決して順風満帆ではありませんでした。

この場所で18年目を迎えたドラゴンメイズ。
実は最初は松江市にありました。
もう40年ほど前の話です。

陽だまりの丘 巨大迷路ドラゴンメイズ 田中隆 オーナー理事
「松江市のショッピングセンターの駐車場を借りてね。で、宣伝をやったら人が来ますよと広告代理店に言われて、何百万、1千万くらい、当時訳も分からんから投資してね。結果は大変な借金ができました」

スタート当時、経営は大失敗。
若かりし田中オーナーを襲ったのは膨大な借金でした。

陽だまりの丘 巨大迷路ドラゴンメイズ 田中隆 オーナー理事
「取り立てもそうだわね。向こうも貸した金必死に取り立てにくるからね、それをなんとかクリアせんといけんと」

泣く泣く松江市から撤退した田中オーナー。
しかし夢をあきらめません。
雲南市の公園で再び巨大迷路を始めると、今度は大ヒット!
時代的な迷路ブームも後押しし、経営は軌道に乗ってきます。

そして公園の大掛かりな改修工事が決まったのを機に、現在の場所へ拠点を移し、今では地域を代表する人気スポットになりました。

苦しい経験をしながらも、田中さんが迷路を続けてきた理由は…

陽だまりの丘 巨大迷路ドラゴンメイズ 田中隆 オーナー理事
「色んな子どもたちの喜ぶ顔が楽しいからね。迷路に入って楽しかったなって思い出も一緒にここドラゴンメイズにね。」

子どもたちの喜ぶ姿を見たいー。
その熱い想いで、毎年新たなコースを作り続けてきたのです。

陽だまりの丘 巨大迷路ドラゴンメイズ 田中隆 オーナー理事
「10万人を目標にしてますからね、世界のみなさんいらっしゃい!」

今後はどんなアイデアが形になっていくのか?
進化を続けるドラゴンメイズから目が離せません!

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