毎日お見舞いに来てくれたママ友 → 退院後「お礼は保険金分けてくれればいいから♡」図々しさにあ然!

保険はいざという時のためにかけておくものですから、何かあったときに保険金を受け取るのは当然のこと。しかしその保険金を狙い、たかってくる輩もいるようで……。今回は保険金を意外な人にたかられた経験のある私の知人、Yさんに聞いたお話です。

事故で入院

Yさんは車を運転している最中に、わき見運転の車に追突されて怪我を負ってしまいました。幸い命に別条はないものの、2週間ほど入院することに。

「大変だったわね……娘ちゃんのことは私たちに任せて!」
Yさんの子どもと同じ幼稚園のママ友たちがお見舞いに来て、Yさんの子どもは旦那さんが仕事から帰るまで交代で面倒を見ると言ってくれました。
「ありがとう」

Yさんはふと、お見舞いにきてくれたママ友たちの中に、あまり話したことのないママ友のFさんがいることに気付きました。

「ねえ、今日Fさん来てくれてたけどどうして?」
ママ友たちが帰ったあと、Yさんは親しいママ友にLINEを送ってみました。
「それがね、Yさんのお見舞いに行こうってみんなで話してたら、ついてきちゃったのよ。大勢になってごめんね」
「いえいえ、来てくれてありがとう……」
実はFさんはお金に細かい、というかセコイことで幼稚園でも有名な人だったので、Yさんの疑問は募るばかりでした。

毎日来るママ友

それからというもの、Fさんは毎日Yさんの病室に現れました。
「お見舞いに来たよー!」
「あ、ありがとう……」
お見舞いに来たとは言いつつ、Fさんは特に何かするわけではなく、ぼーっと椅子に座っているだけ。さほど親しくもないので会話も弾みません。

「あ、これ美味しいね。子どもの分も持って帰るわ」
Fさんは他のママ友が持ってきてくれたお菓子をぼりぼりと食べ、毎回「子どもの分も」と言って自分のバッグに詰めて帰るのでした。

YさんとFさんは子ども同士もあまり仲良くしている訳ではないので、どうして来てくれるのか全くもってわからないまま、Yさんの退院日を迎えました。

まさかの発言

「Yさん退院おめでとう!」
退院日、仕事で来られない旦那さんの代わりに親しいママ友たちが数人で、Yさんの子を連れて迎えに来てくれました。
「皆さんにはお世話になりました」
Yさんは病院のロビーで皆に深く頭を下げました。
「いいのいいの! で、今回の事故って保険金どれくらい?」
ふいに誰かがそう言い出したので、Yさんは驚いて顔を上げました。

「Fさん……」
そこには呼んだはずのないFさんがニコニコと立っていたのです。
「ちょっと、こんな時に何なの?」
他のママ友が制止しますが、Fさんは止まりません。
「毎日来てあげたんだから、保険金からちょっとお金くれてもいいよね」
「はあ!?」
その場にいる全員が凍り付きました。

「何言ってんのあんた!!!」
「非常識すぎるわよ!」
「来たってお菓子ぼりぼり食べてただけじゃん!」
他のママ友たちが口々にFさんを責めたので、Fさんはだんだん小さくなってしまいました。

「保険金いっぱいもらえるならいいじゃんって思って」
一銭も貰えないとわかったのか、Fさんは慌ててその場から去っていきました。

Yさんはその後ママ友にはお礼をしましたが、Fさんとはもう関わらないようにしたそうです。

他人の保険金を目当てに、親切そうにする人には気をつけなければいけませんね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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