前回オールスターMVPのテイタムが今年の対抗馬を予想「彼はすごい身体能力の持ち主だから」<DUNKSHOOT>

現地時間2月17日(日本時間18日)、インディアナ州インディアナポリスで開催されている「NBAオールスター2024」は2日目を迎え、オールスターサタデーナイトと翌18日のオールスターゲームに向けた練習およびメディア応対が行なわれた。

イースタン・カンファレンスならびにリーグベストの成績(43勝12敗/勝率78.2%)でオールスターブレイクを迎えたボストン・セルティックスで、チームトップの平均27.1点、8.6リバウンド、4.8アシストを記録しているジェイソン・テイタムにとって今年は5年連続5度目の球宴だ。

「この場にいることができて、僕は今でもすごくありがたいと思っている。だって当然のようにできることじゃないでしょ? 毎年リーグで24人しか出場できないんだ。リーグには450~500人もいるんだから、本当に大きなことさ」

テイタムはそう選出の喜びを語り、NBAのオールスターウィークエンドをこのように評していた。

「特別な週末さ。世界中のベストプレーヤーたちが集結するんだ。それにOBたちもたくさん会場に来てくれる。ファンや家族にとっても最高なんだ。僕としては息子を連れていけるのがいいね」

昨年のオールスターゲームで、テイタムは10本の3ポイントを含む55得点を叩き出してMVPを受賞。2017年にアンソニー・デイビス(当時ニューオリンズ・ペリカンズ/現ロサンゼルス・レイカーズ)がマークした52得点を抜き、オールスター史上最多得点記録を塗り替えたことは記憶に新しい。
ただ、今年に関してテイタム本人は、「明日は55得点もしないだろうな。あくまで感覚だけどね。いいリズムに乗って、レイアップをいくつか、あとはスリーも何本か決まって早々に16得点でもしていれば、また狙うかもしれないけどね」と謙遜。

もし2年連続でのMVP受賞となれば、2015、16年のラッセル・ウエストブルック(当時オクラホマシティ・サンダー/現ロサンゼルス・クリッパーズ)以来となる。オールスター史上3人目の偉業が懸かるテイタムだが、ここでは自分以外のMVP候補を挙げていた。

「もし僕じゃないとしたら、ドノバン・ミッチェル(クリーブランド・キャバリアーズ)と言っておくよ。それか僕らのチーム(イースト)の誰かだね。特に彼はすごい身体能力の持ち主だから」

昨年のオールスターゲームは184-175というハイスコアで、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)率いる「チーム・ヤニス」が勝利。テイタムが55得点、10リバウンド、6アシストを残したが、同僚ミッチェルも8本の3ポイントを含む40得点の大暴れを見せていた。

「昨年、彼は僕のチームにいて40点くらい取っていた。今年も大当たりするかもしれないね。絶好調になれば、あるいは強烈なダンクを何本か決めれば、その可能性は十分あると思う」

オールスターゲームにおける40得点は、1988年のマイケル・ジョーダン(シカゴ・ブルズ)と並ぶ歴代8位タイ。明日の本戦でミッチェルが序盤からリズムを掴み、ショットが面白いように入り始めれば、さらなる高得点も可能だろう。テイタムの“予言”が当たるか注目だ。

構成●ダンクシュート編集部

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