ホテルでライオンを飼育、タイ在住の中国人女性が逮捕―華字情報サイト

タイのブーケットにあるホテルの1室で、違法にライオンを飼育していたとして、現地在住の中国人女性が逮捕された。写真は女性が違法に飼育していた生後2カ月のメスのライオン。

海外在住中国人向けの華字情報サイトの文学城は17日、タイのブーケットにあるホテルの1室でライオンを違法に飼育していたとして、現地在住の中国人女性が逮捕されたと紹介した。タイ当局関係者が16日に明らかにしたという。

女性に飼育されていたライオンは生後2カ月のメスで、体重は約6キロだった。女性は現地カフェのオーナー経営者で、ライオンを毎日店に連れてきて、2時間から3時間ほど店内にいさせた。夜にはカフェ近くのホテルの1室で飼っていた。ホテル敷地内を公然と散歩させてもいたという。タイ天然資源および環境犯罪庁(NRECD)がカフェの客からの通報でライオンの存在を知り、地元警察と共に捜査に乗り出すことになった。

NRECD職員と警察官が13日に通報のあったカフェを訪れた時に店内にライオンはいなかった。しかし女性を尋問したところ、バンコクで子ライオンを25万バーツ(約104万円)で購入したと認めた。改めてホテルの部屋を捜索したところ、ライオンがいた。

タイでライオンの飼育は違法ではないが、「管理動物」に指定されており、安全で信頼性の高い許可された建物で飼育せねばならない。また、飼育する側は各種関連書類を保管する義務がある。女性は書類一式を所有しており、ライオン体内には認識番号が記録されているマイクロチップが埋め込まれていると主張した。しかし調べた結果、女性が所持している書類は別の動物についてのものと見られ、ライオン体内にマイクロチップは存在しないことが分かった。

女性は警察署に収監された。野生生物の保護に関する法律に違反したとして、近く起訴されることになるという。当局側が保護したライオンを検査したところ、健康状態は正常だが体重が不足していることが分かった。そのため、筋骨を鍛える訓練が必要という。ライオンは同国スパンブリー県にある野生動物保護施設で飼育されることになった。(翻訳・編集/如月隼人)

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