【タイ】タクシン氏が仮釈放、退院して自宅へ[政治]

職権乱用などで禁錮の実刑判決を受け、首都バンコク中心部にある警察病院で服役していたタイのタクシン元首相(74)が18日早朝に仮釈放された。警察病院を退院し自宅に戻った。このまま自宅で刑期が満了する見通し。地元各紙が18日報じた。

タクシン氏は午前6時9分、6カ月にわたり入院していた警察病院を退院。末娘(次女)のペートンタン氏らが同乗するバンに乗って午前6時33分、バンコク西部バーンプラット地区のチャランサニットウォン通り・ソイ69の自宅に到着した。

法務当局によると、タクシン氏は70歳以上と高齢であり、病状が重く、6カ月以上の刑期が過ぎたことから、仮釈放の条件を満たしたとされる。

海外に滞在していたタクシン氏は2023年8月22日、15年ぶりに帰国。同日中に最高裁判所から職権乱用などで禁錮8年の実刑判決を言い渡され、バンコク都内の刑務所に収監されたが、病気を理由にして、翌23日に警察病院へ移送された。この後、ワチラロンコン国王が9月1日、タクシン氏の刑期を8年から1年に短縮する恩赦を与えた。刑務所には戻らず、自宅で刑期を満了する見通しとなっている。

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