リサイクル店経営「飛行船」が300箱の野菜や果物、被災地へ 鹿沼で住民ら作業、専務が単独現地入り

物資をワゴン車いっぱいに詰め込むボランティアたち

 【鹿沼】市内と宇都宮市でリサイクル店を経営する「飛行船」(宇都宮市)は1月下旬から能登半島地震の被災地へ支援物資を運んでおり、今月17日に第2便が出発した。地域住民らが300箱ほどの野菜や果物をワゴン車に詰め込み、石川県能登町へ向かった。

 同社は2011年の東日本大震災直後から東北被災地の支援に取り組み、これまで三陸方面へ174回、物資を運んでいる。能登地方支援はこれに続く活動で、1月21日、第1便として石川県輪島市などへ物資を届けた。

 地域住民をはじめとするボランティアたちが朝から白桑田の英信館道場に集まった。第1便で好評だった県産イチゴ「とちあいか」や同社農場で栽培したアブラナなど炊き出しに使える葉物野菜を梱包(こんぽう)し、ワゴン車に詰め込んだ。

 桶田博信(おけだひろのぶ)専務(45)が単独で10時間近くかけて現地入りした。地元議員団を通じて近隣の介護施設などに運ばれる。桶田専務は「地域住民をはじめ協力してくれた人たちの思いも被災地に届けばいい」と願った。今月下旬から3月上旬ごろまでに第3便も向かう予定。

葉物野菜を仕分けするボランティアたち

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