ダービー前哨戦8566人沸く 金沢ゴーゴーカレースタジアムこけら落とし北國新聞・富山新聞スペシャルマッチ

新しく完成したスタジアムで熱戦を展開する両チームの選手たち=金沢ゴーゴーカレースタジアム

  ●カターレ4得点でツエーゲン破る 手を携え被災地に光を

 金沢市で整備された北陸初のサッカー専用スタジアム「金沢ゴーゴーカレースタジアム」のオープニングを飾る北國新聞・富山新聞スペシャルマッチ「ツエーゲン金沢―カターレ富山」が18日に行われた。晴れ渡る空の下、観客8566人が迫力と熱気を体感。今季初めてJ3で繰り広げられる「北陸ダービー」の前哨戦は沸き返り、両チームの選手が手を携えて能登半島地震の被災地に元気を届けることを誓った。

 試合開始の午後2時8分の気温は18.7度。春を思わせる陽気の中、ツエーゲンの新たな本拠地でカターレが躍動した。

 試合はカターレが4―1で快勝。前半で大卒ルーキーのFW碓井聖生が2得点した。後半はFW松本孝平が碓井のアシストでゴール。PKで失点したが、DF安光将作がダメ押しの4点目を奪い、2014年以来のJ2復帰へ弾みをつけた。

 試合開始に先立ち、能登半島地震の犠牲者へ黙とうがささげられた。キャプテンマークを着けたカターレMF末木裕也とツエーゲンDF畑尾大翔が「両クラブで手を取り合い、サッカーを通して被災地の皆さんの笑顔を取り戻していきます」と復興支援宣言した。

 試合後には「北陸を元気に!」と記された横断幕を手に、両チームの選手がピッチを周回した。カターレサポーターは約1千人が詰め掛け、ゴール裏では最後に「新スタジアム完成おめでとう」の幕を掲げて祝った。

 新スタジアムは地上4階建て、延べ床面積約1万9千平方メートル、収容人数は約1万人。観客席からピッチまでの距離は最短7メートルと近いのが特長となっている。

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