新スタジアム初戦に8566人 J3金沢、富山と北陸ダービー

観衆8566人を集め、熱戦が繰り広げられた=金沢ゴーゴーカレースタジアム

  ●こけら落とし、北國新聞・富山新聞スペシャルマッチ

 ツエーゲン金沢が今季から新たな本拠とする金沢ゴーゴーカレースタジアムのオープニングを飾る北國新聞・富山新聞スペシャルマッチ・カターレ富山戦が18日に行われた。晴れ渡る空の下、観客8566人がJリーグ規格を満たした北陸初のサッカー専用スタジアムが生み出す迫力と熱気を体感し、25日に開幕するJ3の熱狂と1年でのJ2復帰へ期待を膨らませた。

 試合開始の午後2時8分の気温は18.7度。春を思わせる陽気の中、ツエーゲンの新ホームのこけら落としを迎えた。総事業費は約82億2千万円で、地上4階建て、延べ床面積約1万9千平方メートル、収容人数は約1万人。観客席からピッチまでの距離は最短7メートルと近いのが特長だ。

 駐車場から続く入場口「ウエルカムゲート」は階段を上がると、徐々にスタジアムの全容が目に入る構造となっている。「わくわくする」「金沢に本当のサッカー場ができた」。来場者は喜びの声を上げ、スタンドに足を踏み入れた。

 加賀豊年太鼓の祝い太鼓に続き、午前11時から完成記念式典が行われ、村山卓金沢市長は「子どもたちの夢と憧れの舞台となるような魅力的なスポーツ施設になることを大いに期待している」とあいさつした。

 正午の開門時には、村山市長、小森卓郎衆院議員、宮本周司参院議員、高誠金沢市議会議長、野々村芳和Jリーグチェアマン、遠藤仁彦北陸地方整備局長、金沢市スポーツ協会長の米沢寛石川ツエーゲン社長、ゴーゴーカレーグループの西畑誠社長、小石一寛石川県サッカー協会長、加藤幸三金沢市サッカー協会長らがテープカットした。

 ツエーゲンはFWマリソンによる1得点で、カターレに1-4で敗れた。

 この日の観客数8566人は、ツエーゲンの2023年実績に照らし合わせると、北國新聞スペシャルマッチ・清水エスパルス戦の9277人(9月17日)に次ぐ多さとなる。

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