ワイヴァンズ、連敗止められず 滋賀に92-107・バスケ男子B2

〈山形-滋賀〉第3クオーター、ゴールにアタックする山形のルーズベルト・アダムス(中央)=天童市・県総合運動公園アリーナ

 バスケットボール男子Bリーグ2部は第22節最終日の18日、各地で5試合を行った。東地区のパスラボ山形ワイヴァンズは天童市の県総合運動公園アリーナで滋賀(西地区)と対戦し、92-107で敗れた。4連敗で通算成績は20勝21敗、順位は4位のまま。

 山形はルーズベルト・アダムス、ジェームズ・ベル、村上慎也、白戸大聖、ティモシー・ホリフィールドが先発した。山形は相手のブロック・モータム、キーファー・ラベナに得点を重ねられ、41-56で前半を折り返した。後半は第3クオーター(Q)に最大23点差を付けられ、一時10点差に詰め寄ったが、再び突き放された。

 ベルが26得点、アダムスが18得点、村上が11得点、ホリフィールドが10得点。滋賀の柏倉哲平(山形南高出)は7得点だった。

 次節は24、25の両日、山形市総合スポーツセンターで福島と対戦する。

 【評】山形はインサイドの守りが機能せず、相手の107得点のうちゴール下から70点を奪われた。攻撃リバウンドもものにできず反撃を許す場面も多かった。ターンオーバーからの得点は滋賀の26点に対し山形は10点にとどまり精彩を欠いた。

1対1に勝つこと、もっと意識

 石川裕一ヘッドコーチの話 2日続けて失点が多くなった。解決していかないといけない。守備の基本である1対1に勝つことをもっと意識し、自分のマークに負けないように見直さなければならない。全員で次に向けて気持ちを切り替えていく。

第2Qで守備崩れ、支配されたゴール下

 【マッチアップ】「最悪だ」。山形の石川裕一ヘッドコーチ(HC)は勝負の分かれ目となった第2クオーター(Q)をこう表現した。滋賀にドライブで切り込まれたり、ロングパスを通されたり。競った第1Qから一転し大量34得点を奪われた。

 第2Qは2点ビハインドで始まった。互いに得点し一進一退が続いた。そして4分ほどが経過すると、サイズで上回る相手外国籍選手などに、ドライブでゴール下への侵入を何度も許した。パワーで押され圧力が下がる悪循環。ルーズベルト・アダムスは「(ゴール下の)ペイントを支配された」とうつむいた。滋賀のダビー・ゴメスHCは「走ることができた」と語った。

 直近4試合は全て上位が相手とはいえ90点以上を奪われて敗れた。守りの立て直しは急務だ。山形がこの日、ファウルで得たフリースローは33本と相手の倍以上で、「アタックはできている」と村上慎也。だが土台の守りが崩れては、勝利は近づかない。

 今季前半戦から後半戦の始めにかけ10連勝した山形は、また苦しい局面。次戦は5位福島とぶつかる。村上にとっては古巣との対戦で、「死に物狂いでプレーしなければいけない」。再度の浮上の契機にできるか。チーム全体でボール奪取への執着心が求められる。

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