アーティストと発表の場、データベース化しマッチング 大分市がウェブサイト開設【大分県】

POARTの利用を呼びかける市職員
POARTの画面
POARTの画面

 【大分】大分市は、文化芸術団体や個人のアーティストと、発表の場(スポット)の情報をデータベース化し、マッチングを促すウェブサイト「POART(ポート)」の公開を始めた。サイトを通して、活動の場を広げたいアーティスト、展示や公演を開きたい施設、イベント情報を知りたい市民をつなぐ。

 サイトは市の「アーティストバンク推進事業」で開設した。アーティストの活動を支援するとともに、市民が多彩な文化・芸術に触れる機会の充実を目指す。

 サイトには、登録しているアーティストと公共施設や商業施設、飲食店、ライブハウスなどスポットの一覧があり、50音やジャンルなどで検索できる。アーティストは、音楽や美術、演劇、舞踊、伝統芸能、写真・映像、茶道などさまざま。出演依頼は、アーティストの画面から各施設がメールなどでやりとりする。市民が地域の行事などに呼びたい場合も利用できる。登録者が開くイベントの情報なども掲載している。

 市は登録者を募集している。アーティストはアマチュア部門(中学生を除く15歳以上)、プロ・セミプロ部門(3年以上の活動実績と活動に対する収入実績がある)に分かれており、市内在住か大分市で活動実績がある個人、団体であることなどが条件。スポットは、市内にあり展示・発表の場を提供できる施設。

 いずれもサイトから申し込んだ後、市が審査する。15日時点でアーティストは98組、スポットは79施設が登録している。

 市文化振興課は「アーティストとスポットの対象が幅広いことが魅力で、これまでになかったサービス。POARTを拠点に情報を集め、気軽にイベントに参加してほしい」と話している。

 問い合わせは同課(097.537.5663)。

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 市はモデルイベントとして「アートカフェ2024」を開く。市内の飲食店とさまざまなジャンルのアーティストがマッチングしたアートイベントがある。イベントや参加申し込みなどの詳細はサイトに掲載している。

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