医療的ケア児の通学支援へ 特支に看護職員を配置 保護者に代わり登校サポート 長崎

 たん吸引などが日常的に必要な「医療的ケア児」について、長崎県教委は13日、新年度から通学支援に乗り出す方針を明らかにした。特別支援学校に通学支援看護職員を配置し、ケア児が登校する際、保護者に代わって福祉タクシーに同乗して通学をサポートする。
 県が同日発表した新年度一般会計当初予算案に事業費2800万円を計上した。
 特別支援教育課によると、看護職員は6人を予定しており、今後、配置先の学校を決める。職員がケア児の自宅に行き、健康観察や呼吸器などの器材を準備。福祉タクシーに同乗し、車内で必要な医療的なケアをしながら登校を支える。
 ケア児の通学を巡っては、下校時はデイサービスの送迎などが利用できる一方、登校時は保護者が子どもの状態に気を配りながら運転している現状があり、負担軽減を求める声が上がっていた。

© 株式会社長崎新聞社