3万円台以下の【ヘアドライヤー】3選。50代からは軽さ、ヘアケア効果がポイント|家電のプロ・神原サリーさんおすすめ

ライフステージの変化や、体や心のゆらぎを日々実感するマチュア世代。そんな大人の暮らしをより豊かで快適にしてくれるアイテムを、家電のプロ・神原サリーさんがナビゲート。第7回は「ドライヤー」3点をご紹介します。

こちらもどうぞ。

ドライヤーをかけるのがしんどい、面倒くさい……。そんなふうに感じる理由のひとつは、ドライヤーの重さにあり。一般的なドライヤーの本体重量は、600~800gほど。手に持っただけではそれほど重さは感じませんが、ドライヤーをかける際には手を頭上まで上げるため、疲労感を感じる人が多いのです。

「だからといって軽いドライヤーを選ぶと、風量が弱かったり、ヘアケア機能が搭載されていなかったりすることがあるため、ガマンして重いドライヤーを使っていた人も多いかもしれません。

しかし最近では、おどろくほど軽いのに風量もバッチリ、そのうえヘアケア機能も充実しているドライヤーが続々登場。技術の進化を感じられると思いますよ。

髪を乾かすだけだからと安価なものを選ぶ人もいますが、風の質は値段に比例します。ヘアケア機能がついているドライヤーと、そうでないドライヤーで乾かした髪は、仕上がりが雲泥の差。髪がパサつく、うねるなどの悩みが増えてきたら、ある程度の価格のものを選んだほうが、お手入れもラクになるはず」

ドライヤーを購入する際には、実際に試してみることがおすすめだそう。

「最近では、実機を試せる家電量販店などが増えています。持ちやすさや風の強さ、音など、ドライヤーごとの個性はさまざま。実際に手に持って使ってみると、音が耳障りだったり、重さがしっくりこなかったりと、相性があることを感じられるはずです。ドライヤーは毎日使うもの。自分にぴったりな一台を探してくださいね」

FESTINO(フェスティノ)「ツヤモイスト ドライヤー」

シャイニーブラウン(SBR)※数量限定カラー

これまで数多くのドライヤーを使ってきた神原さんが、あまりの軽さに驚いたというのが「ツヤモイスト ドライヤー」。重量はわずか約270g。りんご1個にも満たない重さです。

「私の髪の長さはロングなのですが、このドライヤーは一般的なドライヤーの半分程度の重さしかないから、髪を乾かしていても腕や手首が疲れないんです。それなのに、ハイパワーで大風量。地肌までしっかりと温風が届き、速乾性も申し分ありません」

コンパクトボディながら、髪をスピーディに乾かす「スピード」、低温で髪と頭皮をケアしながら乾かす「スカルプ」、温冷風が自動で切り替わる「ツヤ」、キューティクルを引き締める「クールダウン」の4つのモードを搭載。プライベートでもこのドライヤーを愛用している神原さんは、特にツヤモードがお気に入りとのこと。

「スピード、スカルプモードの順で髪を乾かし、仕上げにツヤモードを使うと、毛先までしっとりサラサラ。もう、『これがないとイヤ!』というくらい、愛用しています。風量の調節ボタンとモード選択ボタンはハンドル部分にあり、ドライヤーをかけながら親指で切り替え可能。ストレスフリーな使い心地も、お気に入りのポイントです

マイナスイオンと遠赤外線のWケアで、パサつきや広がりを抑制。さらに4つのモードで、しっとりうるおう髪に。
付属の「波形ノズル」を使えば、毛流れに沿って髪をとかすように風を送ることができる。前髪やポイントセットに。
空気の吸込口には、小さなほこりもガードする「クリーンフィルター」を採用。ふだんのお手入れは、サッと拭くだけでOK。

「FESTINO ツヤモイスト ドライヤー」SMHB-029 全2色(他、数量限定カラー1色あり)
本体サイズ:約155×44×185mm 重量:約270g(電源コード含まず)
消費電力:1000W

2万5300円

ウィナーズ ☎︎03-6662-7106
https://festino.jp/products/tsuya-moist-dryer

ホワイト(WH)
サンドベージュ(SB)

カドー「スティック型ヘアドライヤー baton(バトン)」

シルバー

まるでリレー競技用のバトンのようなデザインが話題のドライヤー。

「斬新なデザインは、軽量化だけでなく、ドライヤーをかけるときのスタイルまで見直した結果、生まれたもの。ドライヤーと髪の理想的な距離は約20cmといわれていますが、一般的な吹出口がついたドライヤーでこの距離を保ちながらドライを行うと、腕にかなりの負担がかかります。その点、スティックの先端付近に吹出口を備えた『baton』なら、自然に腕を上げるだけで最適な距離をキープ。ラクにドライヤーをかけることができるというわけです」

吹出口は先端部にあり、乾きにくい後頭部や側頭部付近にも風を当てやすい。
吹出口。

空調家電からスタートしたメーカーだけに、風量はパワフル。吹出口は小さめですが、直線的な風が広範囲に広がり、地肌までしっかりと風を届けます。また、3段階の⾵量調節や、温風と冷風が交互に切り替わる「スタイリング」モードも搭載。吹出⼝と付属のカールブラシに遠⾚外線を放射するコーティングを施し、マイナスイオンを含んだ温風とダブルの効果でまとまりのある髪に。

「気になる重さは約298g。軽くてコンパクトだから、旅先へも気軽に持参できます。たまに旅行先のホテルで、とんでもないドライヤーに当たることってありませんか? そのときの絶望感たるや……。髪が決まらないと、せっかくの楽しい気分も台無しになってしまいますが、これさえあれば安心」

カールブラシは、マグネットで簡単に装着可能。ドライヤー本体に近づけるだけで、カチッとはまる。
ポーチには、カールブラシが収納できるポケットつき。薄くコンパクトにまとまるので、カバンのすき間にもスッと入る。

「スティック型ヘアドライヤー baton」 BD-S1 全2色
本体サイズ:約277×38.5mm 重量:約298g(電源コード・カールブラシを除く)
消費電力:約800W

2万9920円

カドー ☎︎0120-707-212
https://cado.com/pages/baton

ホワイト

パナソニック「ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0G」

ウォームホワイト(-W)

「ナノケア」は、ナノイー(水分をたっぷり含むイオン)を搭載し、“髪がうるおう”ことで知られるドライヤーシリーズです。

最近では、さまざまなデザインのドライヤーが登場していますが、「やっぱり使い慣れた形が一番」という人には、こちらがおすすめ。

「重さは一般的なドライヤーと同程度ですが、仕上がりのうるおい感はやはり別格。思わず『おおっ!』と声がもれてしまうくらい、毛先までつるんつるんに仕上がります。うるおい感の秘密は、ナノイーの18倍の水分発生量を持つ『高浸透ナノイー』。キューティクルの間から入り、髪の内部にまで水分を届けてくれるのですが、うるおいがしっかり浸透していることが手触りではっきりわかるはず。

毛先の仕上げに適した温風、冷風を、毛先を逃しにくい弱風で発生させる『毛先集中ケアモード』や『スカルプモード』なども搭載していて、髪髪のパサつきやうねりに悩んでいる人には、特におすすめです」

髪の広がりを抑え、ツヤを出す「温冷リズムモード」や「毛先集中ケアモード」、地肌にやさしい約60 度の風で心地よく乾かす「スカルプモード」、肌にもうるおいを与える「スキンモード」を搭載。
洗髪後、日常的に使用するのと同様に毛先が乾くまでドライヤーを使用した場合。毛先集中ケアモード搭載ヘアードライヤー ナノケアを「使用しない場合」と「使用した場合」の例。

美髪のためには髪が濡れている時間は短いほどいいとされていますが、「ナノケア EH-NA0G」は送風効率を上げる新送風機構を採用し、乾燥スピードは従来品にくらべて20%増加。ロングヘアでも短時間で乾かすことができます。

さらに、「高浸透ナノイー」とミネラルマイナスイオンの放電部に高電圧をかけることで、キューティクルの密着性を高めるミネラルマイナスイオンの発生量が約2倍にアップ。キューティクルの密着性が高まり、カラー剤の流出を防ぐ効果も。

「白髪染めやヘアカラーをしている人が多いと思いますが、髪を乾かすだけで色持ちがよくなるので、頻繁に美容室に行く手間がなくなり、節約にも◎」

背面のパネルをハンドルと一緒に握ると、髪に帯電したマイナスの電気を逃すことができ、高浸透ナノイー&ミネラルがさらに髪に浸透しやすくなる。

「ヘアードライヤー ナノケアEH-NA0G」 全3色
本体サイズ:224×216×89 ㎜ 重量:約595 g(セットノズル含まず)
消費電力:1200W

3万1680 円(編集部調べ)

パナソニック 理美容・健康商品ご相談窓口 ☎︎0120-878-697
https://panasonic.jp/hair/products/dryer/EH-NA0G.html

ディープネイビー(-A)
モイストピンク(-P)

監修者
家電ライフスタイルプロデューサー 神原サリー

かみはら・さりー⚫︎年間1000点以上の家電をチェックし、その魅力を伝える家電のプロ。さまざまな商品を実際に使用したうえで発信する消費者目線の言葉は、家電への愛にあふれ、説得力バツグン。また、「企業の思いを生活者に伝え、生活者の願いを企業に伝える」姿勢に、メーカーの開発者やマーケティング担当者からの信頼も厚い。
【X(旧Twitter)】@KamiharaSally 【YouTube】@tenyencoin

© 株式会社主婦の友社