ダイエット中に牛乳を飲む場合、普通の牛乳(成分無調整)と低脂肪牛乳のどちらを選ぶとよいのでしょう? おすすめの牛乳について、管理栄養士の菊池真由子さんに教えていただきました。
リバウンドしない食べ方などについてはをお読みください。
やせる牛乳は?【A】普通の牛乳(成分無調整)【B】低脂肪牛乳
カルシウム豊富な牛乳は、骨の健康のためにも摂取したい食材のひとつです。
ダイエット中に牛乳を飲むなら、生乳から乳脂肪分を除去した低脂肪牛乳を選ぶほうがよいのでしょうか? 菊池真由子さんに、普通の牛乳(成分無調整)と低脂肪牛乳のいずれがやせやすい牛乳なのかを解説していただきます。
やせる牛乳は? 正解は【A】普通の牛乳(成分無調整)
睡眠中に脂肪分解を促すトリプトファンが豊富
太らないためにはよい睡眠が大事。熟睡すると睡眠中に成長ホルモンが分泌され、脂肪が分解されます。
普通の(成分無調整)牛乳にはアミノ酸の一種、トリプトファンが豊富。トリプトファンがストレス緩和効果のあるセロトニンの材料になり、寝つきが悪くなる原因の不安感やイライラを軽減し熟睡に誘います。さらにセロトニンは自然な睡眠を促すホルモン、メラトニンの材料に。
低脂肪牛乳は牛乳分を減らして脱脂粉乳と水を加えてあり普通の牛乳に比べてトリプトファンが少なめ。乳製品を加えて脂肪分を高めた牛乳も要注意です。
成長ホルモンとは?
体の成長や代謝に関わり体を健康に保つ役割も
成長ホルモンは成長期の子どもだけではなく、大人になっても分泌される。運動によっても分泌されやすくなる。
※この記事は「ゆうゆう」2021年2月号増刊(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
※2023年10月13日に配信した記事を再編集しています。
監修者
管理栄養士 菊池真由子
きくち・まゆこ●1966年、大阪府生まれ。管理栄養士、健康運動指導士、NR・サプリメントアドバイザー、日本オンラインカウンセリング協会上級オンラインカウンセラー。大阪大学健康体育部(現・保健センター)、阪神タイガース、国立循環器病センターを経て、厚生労働省認定健康増進施設などで栄養アドバイザーを務める。ベストセラーになった『食べても食べても太らない法』(三笠書房)など著書多数。近著は『65歳から体と頭を強くするおいしい食べ方』(三笠書房)。