中国海南省、春節休暇の免税品売上高が過去最高

Casey Hall

[上海 19日 ロイター] - 中国・海南省では、春節(旧正月)に伴う大型連休中(10─17日)の免税品売上高が過去最高の24億9000万元(3億4620万ドル)に達した。同省の省都・海口市の税関データで分かった。

前年比で60%の増加。連休中の買い物客は29万7000人以上で、免税品への平均支出額は1人当たり8358元だった。

海南省では2020年から12の免税ショッピングモールで免税品の購入上限が3倍に引き上げられ10万元となった。免税品の売上高は19年の約20億ドルから23年には61億ドルに急増した。

中国では、新型コロナウイルス規制解除に伴う国境再開後もフライト制限や査証(ビザ)発給の遅れ、旅行代金の高さを背景に近場の旅行先を選ぶ人が多く、免税店でブランド品を購入できる海南省の人気は依然として高い。

同省にはフランスの高級ブランド大手LVMHやケリングなどが進出している。

中国文化観光省が18日公表したデータによると、大型連休中の国内観光収入は前年比47.3%増の6327億元(879億6000万ドル)。同省は旅行1回当たりの観光支出を公表していないが、ロイター算出によると平均1335元で、19年の1475元を9.5%下回った。

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