モンツァがミランから初白星! 亡きベルルスコーニ元会長に捧ぐ歴史的勝利「少年たちの躍動を喜んでいるはずだ」

ミランとモンツァで会長職を務めた故ベルルスコーニ氏[写真:Getty Images]

モンツァのラッファエレ・パッラディーノ監督が亡き会長を偲んだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。

モンツァは18日、セリエA第25節でミランを本拠地U-POWERスタジアムに迎え入れ、4-2と勝利。2-2で迎えた試合終盤の90分から2得点…初昇格から2シーズン目にしてvsミラン初白星を手に入れた。

ホームタウン・モンツァはミラノと直線距離にして約15km。隣町のビッグクラブを倒しただけでも意味ある白星だが、なんと言っても今季開幕前の昨年6月に亡くなったシルヴィオ・ベルルスコーニ元会長へ捧ぐ白星だ。

元イタリア共和国首相の故ベルルスコーニ氏は1980年代〜2000年代初頭にかけてミランのオーナー・会長を務め、5度の欧州制覇を筆頭に黄金時代を形成。2018年にモンツァを買収(※1)し、クラブをセリエA初昇格へと導いた。

(※1)現在は弟のパオロ・ベルルスコーニ氏が事業を引き継ぎ

しかし、昨季途中から体調が悪化し、モンツァが“敵地サン・シーロ"でインテルを撃破する試合は病室からTV観戦。その後、シーズン終了後に白血病により、86歳でこの世を去った。

パッラディーノ監督はミラン戦後、「この勝利をベルルスコーニに捧ぐ」と語る。

「全てがエキサイティングだった…ひとえにこのような素晴らしい試合を目の当たりにできて本当に嬉しい」

「モンツァの選手たちは試合前から自分たちを信じて疑わなかったのだ…ベルルスコーニは、少年たち(選手)がまるでかつてのミランの11人のように戦ったことを喜んでいるはずだ。我々は今日のパフォーマンスを継続したい。地に足つけて一歩一歩成長していく」

また、ベルルスコーニ氏とミラン時代からタッグを組んだ“盟友”アドリアーノ・ガッリアーニSD(79)についても「いま裏で大興奮しているよ(笑) ロッカールームでは皆で彼を祝福した」とコメント。モンツァにとって単なる1勝ではないことがよくわかる。

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