『わが事であると考えてほしい』拉致問題を考える集い 横田めぐみさんの弟が高知市で訴え【高知】

拉致問題への理解を深める集会が高知市で開かれ、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの弟・拓也さんが「わが事であると考えてほしい」と訴えました。

横田拓也さん

「北朝鮮の港まで北朝鮮の船底に鍵のかかった部屋に閉じ込められて、お父さんお母さん助けて、ドアを開けてと泣き叫びながら、船酔いしながら港に連れて行かれた。皆さん大切な家族がそういう目にあったら、静かにいられるか、怒りを持たないだろうか」

「拉致問題を考える国民の集い」は政府などが全国で企画していて、2月17日に高知県内で初めて開かれました。このなかで、1977年に13歳で北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの弟で家族会の代表を務める横田拓也さんが講演し、「わが事として問題を解決するという思いを持ち続けることが大事」「北朝鮮に被害者を解放するよう強く主張し続ける必要がある」と訴えました。

また講演後に報道陣の取材に応じ、金正恩総書記の妹・金与正氏が発表した談話について「拉致問題は解決済みという発言があったが、家族会は絶対受け入れられない。政府が譲歩することなく拉致被害者の帰国に向け力強い外交を続けてほしい」と述べました。

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