広島電鉄の新たな乗車券システム「モビリーデイズ」とは?

来年3月で終了の「パスピー」に代わる新たな乗車券システムで実証実験が行われています。一体、どんなシステムなんでしょうか?

広島電鉄が9月に開始する新乗車券システム「モビリーデイズ」。ICカードや2次元コードで乗り降りし、スマートフォンなどでチャージができます。

2月末まで熊野町と安芸区を結ぶバス路線で実証実験が行われています。

実験ではモビリーデイズのICカードとマイナンバーをひもづけすると対象地域に住む人は運賃が半額になります。

吉弘翔アナウンサー「パスピーに代わり導入されるモビリーデイズ。これをタッチするとクラウド上で情報が管理されるので、これまでよりサービスの幅が広がるかもしれません」

広島電鉄は実験での利用状況やアンケート結果などから課題の洗い出しや割引サービスの検討を行うとしています。

パスピーは2008年にバスカードを引き継ぐ形でスタートしました。

バスや電車、アストラムラインなど広島県内の交通事業者31社で利用することができて、運賃の10パーセント割引などといったサービスも。

しかし、読み取り機器の更新に膨大な費用がかかるなどシステムの維持が困難になってきました。

担当者「物によるが7年くらいで交換する必要があり、総額で言えば約35億円の交換費用が必要だった」

パスピーで実施されていた最大1割引きなどのサービスは引き継がれます。

現在、モビリーデイズの導入が決定しているのは広島電鉄をはじめ芸陽バスや備北交通など5社のみ。

広島バスなど3社が導入を検討中だということですが、アストラムラインを運営する広島高速交通は導入しないとしています。

吉弘アナウンサー「普段バスを利用する皆さんはモビリーデイズの導入についてどう考えているのでしょうか?」

利用者「(モビリーデイズ)割引があるのは良いなと思うけど、今は自分はJRを使う方が多いので、あまりいっぱい持っていても使いこなせない」「JRも利用するからICOCAが良いのか何がいいんかなと思って、自分が乗っているバスが使えればいいけど、他のバスに乗り換えるときとかにもちょっとね」

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