福島県のふるさと大使は広島出身

広島出身でありながら、福島のある町の魅力をアピールする大学生がいます。

町の”ふるさと大使”に就任してまで伝えたい若者の思いを取材しました。

1月、広島県東広島市で1日限定で開かれた立ち飲み店。遠く離れた福島県只見町をアピールする、その名も「ただみスタンド」です。

■来客

「こんにちは~はいどうぞこちら」

企画したのは大学生の高村帆香さん。東広島市出身でありながら、只見町の魅力を伝える「ふるさと大使」なんです。

■只見町ふるさと大使 高村帆香さん

「(福島県只見町は)冬は雪が3メートルくらい降る豪雪の町なんですけど、人もあたたかくてご飯もおいしくて、景色も最高に良くて」

広島からおよそ680キロ離れた福島県只見町。高村さんはこの、3700人ほどが暮らす町に魅了されました。

きっかけは、通っている山形県の大学の授業で只見町の商品開発に携わったことでした。

町の魅力を発信したい。そんな思いで去年、「ふるさと大使」に応募し、選ばれました。

■只見町ふるさと大使 高村帆香さん

「出会った人たちのあたたかさにふれて、この方たちのために、もっと只見を知ってもらいたい。その人たちのためにというのが 大きかったかもしれないです。」

生まれ育った東広島市でも只見町のことを知ってほしいと開いたのが「ただみスタンド」です。

只見産の米で作られた焼酎や日本酒、地元のソウルフード、羊肉・マトンなどの特産品を提供しました。

■客

「自分の飲んだことないタイプの日本酒が飲めて楽しめています。冬の景色がすごくて雪も降るみたいで、行ってみたいですね。機会があれば。」

店は大盛況…。自然と会話が弾みます。

■只見町ふるさと大使 高村帆香さん

「只見線は見た人がみんな手を振る条例があって、乗ってたら子どもたちが手を振ってるのが見えたりとか、駅に着いても手を振ってくれるし…」

高村さんは、これまでにも福岡や京都、宮城など全国各地で「ただみスタンド」を開いてきました。

イベントを通じての目標があります。

■只見町ふるさと大使 高村帆香さん

「このイベントのテーマが、次は只見町で会いましょうというテーマにしているので、広島出身の私が只見のふるさと大使になれたからこそ、(西日本の)みなさんにももっと知ってもらえるように、ひとりでも多くのみなさんに只見の魅力を伝えていければと思います。」

広島から遠く離れた自然豊かな土地に魅せられた大学生のふるさと大使…。

福島・只見町のファンを増やす旅は今後も続きます。

【2024年2月19日放送】

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