兵庫県三田市在住で世界的造形作家の新宮晋さんが手がけたモニュメント「海からの便り」がJR神戸駅前から撤去された。残すは土台部分のみとなり、順調に進めば作業は今週中に完了するという。解体されたパーツは市有地で保管され、神戸市は今後、活用策を検討する。
モニュメントは民間団体から寄贈され、1975年5月にJR神戸駅北側に設置された。高さは17.4メートル。風を受けて上部が動く仕組みで、長年市民に親しまれてきたが、神戸駅前の再整備に伴い、撤去を余儀なくされた。
新宮さんは洋画家の小磯良平の遠戚にあたり、1970年の大阪万博で彫刻作品が高い評価を受けた。(風斗雅博)