北海道で盗まれた香港人観光客のiPhone、意外な場所で見つかる―香港メディア

香港メディアの香港01の19日付記事によると、北海道を旅行中に盗まれたiPhone 15 Pro Maxが意外な場所で見つかる出来事があった。

香港メディアの香港01の19日付記事によると、北海道を旅行中に盗まれたiPhone 15 Pro Maxが意外な場所で見つかる出来事があった。

当事者の女性・何(ハー)さんは14日に北海道の工場を見学した際にiPhone 15 Pro Maxを紛失した。従業員に監視カメラを調べてもらったところ、工場内のショップで子連れの女性が自らの携帯電話を何さんのiPhone 15 Pro Maxの上に重ねて2台ともポケットに入れ持ち去る様子が映っていたという。

ところが、何さんが香港に戻った後に「iPhone探す」機能で位置情報を調べたところ、何さんのiPhone 15 Pro Maxはなんと香港の高層マンションが集まる住宅地・ロハスパーク(日出康城)にあることが分かった。

何さんは18日にフェイスブックで位置情報を示し、「あなたは2024年2月14日12時10分に北海道の工場内で私のiPhone 15 Pro Maxを盗みましたね。工場内の監視カメラにすべて記録されています。私は携帯電話を返してほしいだけですのですぐに連絡してください」と“犯人”に向かって呼び掛けた。

この投稿は話題を呼び、「位置情報の範囲が広すぎるため特定は困難」「海外で起きた事件に香港警察が介入できるかどうか分からない」といった声や、「持ち主にとって大事な旅行の写真が入っているのだから投稿を見たら返してあげて」との声、「香港人の恥」「子どもに泥棒を教えているのか」「日本に二度と入国できなくなるぞ」と持ち去った人を非難する声が上がったという。

何さんの投稿はその後、ロハスパークのSNSグループなどでも拡散された。すると、ある人物が何さんのフェイスブックに「あなたの投稿を見ました。うちのお手伝いさんが今日、ロハスパークの公園で携帯電話を拾いました。この機種かどうか確認してください。色や特徴を教えてください」と参考画像を添付して連絡してきた。何さんの回答で特徴が合致していることを確認した相手は、何さんの手元までiPhone 15 Pro Maxを届けてくれたという。

何さんは19日の投稿で無事に受け取ったことを報告し、「皆さん、投稿をシェアしていただきありがとうございました。北海道でなくなった携帯電話が香港で(手元に)戻ってくるなんて思いもしませんでした。親切なお手伝いのお姉さん、投稿を見て連絡をくれた方に感謝します」とつづった。

香港01の記事は「魔がさして犯行に及んだものの事件になることを恐れた当事者が携帯電話を捨て、その後、心優しい人が届けてくれたのか。それとも他の原因があるのか。いずれにせよ、紛失物がすべて持ち主の元に戻ることを願う」と結んでいる。(翻訳・編集/北田)

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