全国高校選抜大会 バドミントン男子 個人力をアップして初戦突破を目指す別府鶴見丘 【大分県】

昨年11月に行われた県高校新人大会の団体戦で14年連続22 回目の優勝を決めた別府鶴見丘。続く九州高校新人大会では、初戦敗退となり、前回の5位から大きく順位を落とし、悔しさを胸に刻んだ。全国ではその悔しさをバネに一つでも多くの勝利を目指す。

現在、部員は2年生2人、1年生5人。1年生中心の若いチームで伸び代はあるが、経験値が低い分、課題も多い。県高校新人大会の個人戦ではシングルス、ダブルスともに優勝を逃した。岡部孝信監督は「県大会は苦しい試合が多かった。個人の力不足、決定力不足を感じた」。園田高志外部コーチは「県大会の団体戦は先輩から受け継いだ伝統を守りたいという意地、プライドで連覇を更新できたが、九州大会は大きな力の差を感じた」と厳しい言葉を紡ぐ。

全国高校選抜大会での目標は初戦突破。守備面に課題のある選手が多いため、試合には攻めのスタイルで臨む。そのために必要なのがアタック力とスピード。選手たちは筋力強化のためのランニング、ノック(球出し)など地道な練習で少しずつ力をつけ、殻を破ろうともがいている。

攻撃的スタイルに磨きをかける

チームのエースポジションで試合をけん引する菅野北斗(1年)は「全国のレベルは高いが、自分たちの力を100%出し切って、一勝でも多く勝ち取りたい」。同じく主力として活躍が期待される高田祥永(同)は「自分がチームを引っ張るつもりで戦いたい。勝つだけではなく、チームを盛り上げるのもエースの役目」と気合十分。2年生も負けてはいない。副キャプテンの内山凌志は「全国では先輩たちが代々、目標に掲げてきたベスト8を目指したい。そのために一人一人が高い意識を持って練習に取り組み、チームがまとまる必要がある。2年生としてみんなを鼓舞したい」と、精神的な部分でチームを支えている。

岡部監督は「普段はおちゃらけているが、責任感が強く、絆の強いチーム。それぞれ課題を出し合い、考えながら練習に取り組んでいる。全国では力を出し切ってほしい」と話す。全国の壁は高いが、先輩から受け継いだ伝統、仲間との絆を胸に、一つでも多くの勝利を目指し、全力で走り切る覚悟だ。

全国選抜では、まずは初戦突破が目標となる

(甲斐理恵)

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