5日間で583.3㎞…「世界最長」鹿児島県下一周駅伝は一路大隅路へ 第4日・霧島市をスタート、鹿屋市までの10区間106.3㎞ #373駅伝

県下一周駅伝第4日、国分南中学校前を一斉にスタートする選手たち=20日午前9時、霧島市

 第71回鹿児島県下一周市郡対抗駅伝競走大会第4日は20日午前9時、霧島市の国分南中学校前を県内12地区代表の選手たちが一斉にスタートした。鹿屋市までの10区間106.3キロで争う。ゴールのリナシティかのや到着は午後2時30分ごろが見込まれる。

 第4日は1区の通称「亀割峠」で幕開け。急な上り坂が続く大会最大の難所で、各チームの坂男が熱戦を繰り広げる。日間優勝争いは総合1位の鹿児島や2位姶良、郷土入りの肝属を中心に、川薩、川辺、日置が追う展開が予想される。

 鹿児島は今大会好調の大学生や高校生が並び、穴のない布陣。姶良も要所でエース級を投入し、2日連続の頂点を見据える。肝属は力のある鹿屋体育大生を軸に、若い力で故郷に錦を飾れるか。

 川薩は序盤の流れが鍵となりそう。曽於は2、3区の高校生で勢いを付け、地元を上位で通過したい。B級圏の8位を懸け、総合タイムで競っている熊毛と指宿の対決にも注目だ。

◇5日間53区間583.3キロは「世界最長」駅伝

 鹿児島県内で5日間にわたり開催される県下一周駅伝のコース総距離53区間583.3キロは、現存する駅伝大会では世界最長を誇る。2番目の長崎県「郡市対抗県下一周駅伝大会」(3日間、42区間407.3キロ)よりも170キロ以上長い。

 大会を主催する南日本新聞社と鹿児島陸上競技協会が、全国の陸上競技協会と地元スポーツ協会を対象にアンケートや電話で調査した。過去に開催された大会も含めると、2013年を最後に廃止された「グランツール九州大会(九州一周駅伝)」が8日間、51区間739.9キロで、日数、距離ともに最長だった。

〈関連〉県下一周駅伝第4日のコース図を確認する

© 株式会社南日本新聞社