日本初導入の焙煎機で高品質コーヒーを 整骨院などを営む丹波の会社、20日に「豆labo」オープン

パネルで焙煎機を操作し、厳選した豆を焙煎する=丹波市柏原町田路

 整骨院などを営む兵庫県丹波市の会社「フィジカル・アイ」が20日、同市柏原町田路の国道176号沿いで、自家焙煎(ばいせん)のスペシャルティコーヒーを提供する「焙煎所 豆labo」をオープンする。豆の鮮度と日本初導入という焙煎機が自慢。同社は健康を柱に経営の多角化を図っており、「良質なコーヒーで、地域の人に心も体も癒やしてもらいたい」とする。(那谷享平)

 同社によると、スペシャルティコーヒーとは、トレーサビリティー(生産流通履歴)や持続可能性なども加味した希少で高品質なコーヒー。同店はエチオピアやケニア、コスタリカなどから輸入した6種の豆をそろえる。

 約90平方メートルの店内には、オランダ製の焙煎機を設置。日本初導入の機種といい、温度を細かくデジタルで管理でき、それぞれの豆に適したローストが可能という。もう一つのこだわりは新鮮さ。酸化による品質低下を避けるため、火を加えて1週間以内の豆を使う。

 価格はハンドドリップコーヒー(税込み660円)やカプチーノ(同500円)など。焼き菓子や豆のみの販売もある。飲食スペースのほか、豆ごとの味の違いを楽しめる試飲コーナーを設けている。

 フィジカル・アイは店舗周辺の一帯で「いさお整骨院」のほか、フィットネスジムやサウナ、エステなどの経営を手がける。以前から健康に主眼を置いた飲食店の開業を検討していたといい、1年余りの準備期間を経て開店に至った。

 横谷秋穂店長(32)は「子育てや仕事で毎日忙しく過ごしている人たちがほっと一息つける店にしたい」。足立勲社長(42)は「丹波市の健康寿命を延ばすことに貢献できる会社を目指す」と意気込む。午前9時~午後5時。祝日は休み。同店TEL0795.72.8707

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