緑にオレンジ…カラフルなすだれ「かき餅」ずらり 旧小学校校舎で乾燥、2月末出荷へ 兵庫・新温泉町

乾燥のためにつるされるかき餅=新温泉町春来

 標高約400メートルの兵庫県新温泉町春来で、地元特産の「かき餅」作りが行われている。緑やオレンジ色の餅がすだれのようにつるされ、今月末の出荷を待つ。

 雑菌が繁殖しにくいこの時期に、「そば処(どころ)春来てっぺん」(同町春来)を運営する「春来そば生産組合」が毎年作っている。白餅のほか、シソ▽黒豆▽エビ▽ゴマ▽ノリ-の計6種類を用意。それぞれに砂糖味と塩味がある。今年は約1500連(1連40枚)を出荷する予定。

 各材料を練り込む形で餅をつき、縦7センチ、横3センチの短冊状に切り分けて整形。わらでくくり、旧春来小学校の教室や廊下で乾燥させて仕上げる。

 作業に当たった住民有志の1人、田中重義さん(74)は「例年通り、昔ながらの優しい味わいになりそう。レンジで加熱して食べるのが手軽でお薦め」と話した。

 1連980円。そば処春来てっぺんの店頭で3月初めから購入できるほか、電話注文も受け付ける。そば処春来てっぺんTEL0796.92.2770(水曜休み) (斎藤 誉)

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