「示準化石」の可能性?野田で貴重種のアンモナイト発見

野田村で見つかったアンモナイト化石。研究で貴重な種類と判明した=盛岡市・県立博物館

 岩手県野田村野田の白亜紀後期の地層からアンモナイト化石が見つかり、これまで北海道でしか確認されていなかった貴重な種類だったことが、県立博物館の研究で分かった。地層の年代を示す「示準化石」になる可能性がある。日本古生物学会の国際学術誌に論文が受理され、今後掲載される。

 化石の種類は「ユーボストリコセラス・ヴァルデラクサム」。北海道三笠市、羽幌町に分布する地層「蝦夷(えぞ)層群」から発見され、深田地質研究所(東京)の研究員、相場大佑さん(34)が2017年に新種として記載した。

 野田村では14年、東日本大震災復興事業に伴う高台移転地の工事現場で見つかり、18年に県立博物館に寄贈された。

 化石は盛岡市上田の県立博物館で3月3日まで開かれている特別展「ポケモン化石博物館」会場に展示されている。

© 株式会社岩手日報社