「かいしゅう」でも「きしゅう」でもありません。「蒐集」の読み方、知っていますか?【漢字クイズ】

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「蒐集」です。

「蒐集」の読み方は?

「蒐集」という言葉を見たとき、正しい読み方が分からないと戸惑う人もいるかもしれません。「蒐」には「鬼」という漢字が含まれていますが、「蒐集」を「きしゅう」と読んでしまうのは間違いです。

まずは正解を見てみましょう。

正解は……

「しゅうしゅう」です。

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【漢字解説】

「蒐集」とは以下の意味を表します。

1 寄せ集めること。
2 趣味・研究などのために集めること。また、そのもの。コレクション。

出典:小学館 デジタル大辞泉

この言葉は「収集」とも書きます。1の例文には「ごみの“しゅうしゅう”日」があげられていますが、大半は「収集」が当てはめられます。

「蒐集」と書く場合には、上記2のような、珍しいものを集めることや収集することを意味するように感じられます。収集家や愛好家がさまざまな品物や作品を集めて蒐集する姿が思い浮かびますね。

「蒐」という漢字は会意文字です。会意文字とは二つ以上の漢字を組み合わせ、その意味を合成して独立した文字とするもので、例には「人」と「言」を合わせた「信」、「木」を三つ合わせて作った「森」などがあげられます。

「蒐」は艸部(「艹(くさかんむり)」で表される部首)と、鬼(死んだ人)とから成り、死者の血のあとに生えると言い伝えられる草、「あかね」の意を表しています。そこから借りて「あつめる」意に用いられるようになりました。

「蒐集」の語源は、収集や集めることを意味する「蒐」(しゅう)と、同じく集めることを意味する「集」(しゅう)が組み合わさったものです。さまざまなものを集めている様子が思い浮かびますね。

日本語においては、「蒐集」は文学や美術品、古美術、古書、古銭など、さまざまな分野で使われています。

参照サイト

  • 蒐 | 漢字一字|漢字ペディア
  • 会意(かいい)とは? 意味や使い方 – コトバンク

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