EU、対ロシア制裁13弾へ前進 ナワリヌイ氏死亡で追加措置も

Gabriela Baczynska

[ブリュッセル 19日 ロイター] - 欧州連合(EU)は19日、ブリュッセルで外相会合を開き、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対する制裁第13弾での合意に向けて前進した。ドイツやリトアニア、スウェーデンなどはロシアの反政府活動家ナワリヌイ氏が刑務所で死亡したことに対応する新たな制裁導入を求めた。

会合にはナワリヌイ氏の妻ユリアさんも出席した。EU外相は会合後に共同声明を発表し、「パートナーと緊密に連携し、ロシアの指導部と当局の責任を追及する努力を惜しまない。制裁を含め代償を科す」と表明した。ナワリヌイ氏の死についてプーチン大統領や当局者が最終的な責任を負うとし、透明性のある独立した国際調査を求めた。

ベーアボック独外相はナワリヌイ氏の死を踏まえて新たな制裁を提案すると述べた。

会合ではウクライナ侵攻から24日で2年を迎えるのを前に、約200の企業や個人を対象とした追加制裁案を協議。ハンガリーが承認を阻止しない方針を示したことを受け、実現に近づいた。EU当局者は21日にも合意できる可能性があるとしている。

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