北海道で発見された恐竜カムイサウルスの骨格レプリカの寄贈式が20日、那覇市の沖縄県立博物館・美術館で行われた。北海道在住の植田英隆さん(78)が購入し、寄贈した。
骨格レプリカは、北海道むかわ町で発見された「奇跡の恐竜」と呼ばれる化石を複製した。この化石は多くの骨が残された状態で発見されたのが特徴で、現存するのは3体のみ。北海道以外で展示されるのは東京の国立博物館以外では初めてで、所蔵は沖縄県立博物館美術館が2館目となる。
植田さんは乳児の時に空襲を経験し、旅行で訪れた沖縄県では沖縄戦の歴史や過重な基地負担に心を痛めたという。鎮魂・慰霊と、沖縄を観光振興で元気づけたいとの思いで寄贈に至ったと話した。
玉城デニー県知事は「本県の教育文化振興の発展に大きく寄与する」と述べ、感謝状を贈った。