ロシアの石油会社ロスネフチ、年間利益が140億ドルに急増

[モスクワ 19日 ロイター] - ロシア石油大手ロスネフチが19日発表した2023年通期の決算によると、純利益は前期比47.2%増の1兆3000億ルーブル(140億7000ドル)となった。売上高は1.3%増の9兆2000億ルーブル、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は17.8%増の3兆ルーブルだった。

設備投資費は1兆3000億ルーブル、フリーキャッシュフローは1兆4000億ルーブルだった。

同社のセチン最高経営責任者(CEO)は声明で「下半期の政策金利上昇を受け、債務削減への集中を余儀なくされた」と、ロシア中央銀行を批判した。同氏は昨年末も、再三の利上げで借り入れコストが現在の16%まで上昇したと中銀を批判していた。23年10─12月期の利払いは前年同期比1.5倍になったとし、「利上げと銀行の利ざやが主因で、銀行業界は昨年、記録的な利益を上げた」と述べた。

23年の同社の石油・コンデンセート(超軽質油)の生産量は1億9360万トン、ガスは927億立方メートルで、石油・ガスの総生産量は2億6980万トンだった。

セチン氏は「徹底したコスト削減と効率改善の結果、石油・ガスの生産コストは23年末に石油換算で日量1バレル当たり2.6ドルに減少した」と強調した。

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