EUが紅海へ艦船派遣、海上の安全や航行の自由回復目指す

[ブリュッセル 19日 ロイター] - 欧州連合(EU)は19日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が商船攻撃を繰り返している紅海の安全を取り戻す目的で、艦船を派遣することを決定した。

欧州委員会のボレル副委員長(外交安全保障上級代表)は声明で「EUは、海上の安全と極めて戦略的な航路での航行の自由を回復する必要性に対して迅速に対応しようとしている」と述べ、「この作戦は防衛的な任務の範囲内で海上の状況に関する認識を提供し、船舶に随伴するとともに、起こり得る攻撃から船舶を保護する」と付け加えた。

声明で派遣する具体的な艦船の数は明らかにされていない。

ただEUの複数の外交官は以前ロイターに、共通安全保障・防衛政策(CSDP)の一環で当初3隻をEU部隊として投入するとの見通しを示していた。

ドイツは既にフリゲート艦1隻を作戦に参加させるために派遣しており、2人の外交官の話ではフランスとイタリアも協力するという。

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