カナダ、紅海の安全維持関与を中国に要請 外相会談

Steve Scherer

[オタワ 18日 ロイター] - カナダのジョリー外相は18日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海で商船への攻撃を繰り返している問題について、中国船もリスクにさらされていると指摘し、紅海の通商の安全を維持するために中国が役割を果たすべきとの考えを示した。ミュンヘン安全保障会議の最終日にロイターとの電話インタビューに応じた。

ジョリー氏は、17日に中国の王毅外相と会談した際に「紅海の安全を維持するためフーシ派に影響を与えるべく」関与するよう要請したと明らかにした。「輸出国である中国の利益にもなる」とした。

フーシ派の攻撃により、中国船も広く利用している、アジアと欧州を結ぶ重要な貿易ルートの航行に支障が出ており、海運と保険のコストが上昇。米英は中国に対し、攻撃を抑制するためイランを通じて介入するよう求めている。

ジョリー氏はまた、王外相との会談で、西側諸国による対ロシア制裁について、ロシアの制裁回避を支援しないよう働きかけたと説明。

ウクライナ戦争が続く中「ロシアに最大限の圧力をかける必要がある。制裁は強力だが、中国が抜け穴になるべきではない」と述べた。

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