クリスタルパレス、体調不良のホジソン監督が退任 後任はフランクフルトを42年ぶりEL優勝に導いたグラスナー氏

写真:体調不良で入院していたホジソン監督が、クリスタルパレス指揮官を退任

クリスタルパレスが、ロイ・ホジソン監督の退任およびオリヴァー・グラスナー氏の新監督就任をクラブ公式サイト上で発表した。

ホジソン監督は、2017年から2021年にかけてクリスタルパレスを率いると、2020-21シーズン終了後に退任。2022年には監督業を引退する意思を表明したものの、昨年3月にはパトリック・ヴィエラ監督の後任としてクリスタルパレスに復帰を果たした。

しかし、今月にはトレーニング中に体調を崩して入院したことが明らかに。76歳と高齢であることからも、監督続行は不透明な状況になっていた。

そして、クリスタルパレスはクラブ公式サイト上でホジソン監督の退任および同氏の声明を発表。同氏は「このクラブはとても特別で、私にとってとても意味があり、私のサッカー人生において大きな役割を果たしてくれた」とクラブに感謝を告げたうえで、次のようにコメントした。

「最近の状況を考慮すると、クラブが前もって計画を立てておくことが賢明かもしれないと理解している。そのため、クラブが予定通り新監督を迎える計画を前倒しできるよう、私は退任する決断を下した」

「シーズンが順調に終わると確信しており、チームが今後数週間、数カ月、そして数シーズンにわたり成功することを願っている」

また、クリスタルパレスはホジソン監督の後任として、グラスナー氏を招へいしたことも発表。49歳のオーストリア人指揮官は、2025-26シーズン終了時までの契約に署名した模様だ。

グラスナー氏は、母国クラブのLASKリンツなどで指揮を執ったあと、2019年以降はブンデスリーガのクラブを率いた。特に、2021年5月に監督として就任したフランクフルトでは、UEFAヨーロッパリーグ(EL)でベティスやバルセロナ、ウェストハムなどを次々と破って決勝に進出。決勝ではレンジャーズを破り、クラブを42年ぶりとなる欧州大会優勝に導いた。

昨年6月にはフロントとの意見の相違があり、フランクフルトの指揮官を退任していたグラスナー氏。偉大な前任者の後を継ぎ、プレミアリーグでも旋風を巻き起こせるか。現在、クリスタルパレスはプレミアリーグで25試合を消化して、6勝7分12敗の15位。降格圏内の18位・ルートンとは勝ち点『5』差となっている。

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