『初寅祭』 滝のそばにあるお堂で家内安全・商売繁盛を願う【高知】

旧正月から初めての寅の日に行われる「初寅祭」が、高知県南国市岡豊町にある名所・毘沙門の滝があるお堂で開かれ、住民が家内安全や商売繁盛を願いました。

南国市岡豊町滝本地区の大きな池のそばにあるのが真っ赤なお堂、国分寺の奥の院・毘沙門堂です。旧正月から初めての寅の日にあたる2月20日に「初寅祭」と呼ばれる祭りが開かれ、住民など約50人が参加しました。このお堂は、弘法大師がこの地を訪れた際に毘沙門天の像を作り安置したという言い伝えがあり、その後、長宗我部元親と息子の信親によって再興されたそうです。

「初寅祭」は明治時代から続くといわれる祭りで、今は地区の住民が4つのグループに分かれて交代で運営を行っています。20日は住民など約50人が参加し、今年1年の健康や商売繁盛を願いました。

お堂のそばにあるのが南国市指定の名勝地である毘沙門の滝。高さ30メートル、3段に分かれて落ちる滝で、パワースポットとしても知られる場所です。2022年5月から2023年11月にかけて周辺を改修したことで、手前の駐車スペースから滝とお堂を一度に望むことができるようになりました。

南国市の滝と池のそばにあるお堂。住民たちは、多くの人に知ってほしいと話していました。

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