「皆さんの活動なければ家1軒燃えていた」 京都の観光地、連携して初期消火

東山消防署から感謝状を受ける近隣住民ら(京都市東山区・パークハイアット京都)

 1月2日に京都市東山区の二年坂で発生した店舗火災で、連携して消火活動などに当たった近隣の商店主らに東山消防署が感謝状を贈った。

 感謝状を受けたのは個人6人と、商店主らでつくる「古都に燃える会」、地域団体「桝屋町親交会」の2団体。出火当時、通報や観光客の誘導を行う一方、2008年に設置された市民用の消火栓や、自宅の散水栓を使って初期消火を行い、延焼を防いだ。

 贈呈式は15日、現場近くのホテルで行われ、松苗春夫・東山消防署長は「もしみなさんの活動がなければ、消防隊が水を出すまで数分かかり、その間に家1軒が燃えてしまう。一致協力して、それを防いだ」と迅速な対応をたたえた。

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