春節8連休に中国人が125カ国1754都市を訪問、海外旅行予約がここ4年で最多に

今年の春節8連休に中国人が125カ国1754都市を訪問した。写真はエジプトのスフィンクス像。

春節(旧正月、今年は2月10日)に合わせて10日から17日が8連休となった中国。8連休が終わり、多くのプラットフォームが発表している連休期間中の旅行関連データを見ると、これまでで最も活況を呈した春節連休となり、国内旅行の予約数は2019年同期と比べて大幅に増加した。うち、中・長距離旅行は前年同期比で3倍以上増となり、自由旅行の平均旅行日数は同比30%増となった。海外旅行もここ4年で最も活況となり、予約数は前年同期比で約10倍と激増。人気の海外旅行先の半分以上が2019年同期を上回った。

中国人観光客が100カ国以上に足跡残す

中国人がノービザで行くことのできる国が増え続け、旅客の移動半径も拡大しているのを背景に、春節8連休中の海外旅行が急速に回復した。中国のオンライン旅行予約プラットフォーム・飛猪(フリギー)のデータによると、8連休中の海外旅行の予約数はここ4年で最多となり、前年同期比で約10倍増と激増した。

シンガポールやマレーシア、タイといった最近中国人を対象に「ビザ免除措置」を実施し始めた国へ春節期間中に向かう旅行の予約が目に見えて増加した。例えば、旅行予約プラットフォーム・去哪児の春節期間中における飛行機チケット予約数を見ると、シンガポールが前年同期比で29倍増、マレーシアのクアラルンプールが同比20倍増、タイのバンコクが同比16倍増となっている。海外の多くのニッチな場所も多くの中国人観光客でにぎわった。例えば、心地良い気候のエジプトのフルガダや中世の歴史ある街並みが残るイタリアのジェノバ、厳しい寒さの北極圏にある街ノルウェーのトロムセなどだ。去哪児のデータによると、8連休中、中国人観光客は125カ国の1754都市に足跡を残した。連休中、海外のホテルの予約数は前年同期比4.7倍増、国際線の飛行機チケットの予約数は同比14倍増となった。

春節期間中、移動距離が目に見えて長くなったというのも海外旅行におけるもう一つの特徴となった。飛猪のデータによると、ニュージーランドやロシア、フランス、米国、エジプトなどの予約数が前年同期比で約15倍増と激増した。人気海外旅行先は「4時間フライト圏」から「12時間フライト圏」へと拡大している。去哪児を見ると、直行便で10時間以上かかるオーストラリアのメルボルンや英国のロンドン、トルコのイスタンブール、アラブ首長国連邦のドバイ、ニュージーランドのオークランド、エジプトのカイロなどが人気の海外旅行先となった。中でも増加幅が最大だったのはドバイで、前年同期比で10倍以上増となった。今年は8連休だったこともあり、「特殊任務」を遂行するかのように時間や費用をあまりかけずにできるだけ多くの観光スポットを巡る「特殊部隊式旅行」をする観光客もその足を海外まで伸ばした。例えば、去哪児を見ると、ロシア、シンガポール、日本、タイ、マレーシアの5カ国を弾丸旅行した観光客もいた。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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