ダイハツ、滋賀工場で生産一部再開へ 「ロッキー」など3種類

一部車種の生産再開が決まったダイハツ工業の滋賀工場(滋賀県竜王町)

 ダイハツ工業は20日、自動車の認証不正問題で生産を長期停止している滋賀工場(滋賀県竜王町)について、3月4日以降に生産を一部再開すると発表した。部品の仕入れ先や販売会社と調整し、体制が整い次第生産を始めるという。

 生産を再開するのは「ロッキー」、トヨタブランドの「ライズ」、SUBARU(スバル)ブランドの「レックス」の小型スポーツタイプ多目的車(SUV)3車種。いずれもガソリン車で、ハイブリッド車(HV)は含まない。今月16日に国土交通省が安全や環境に関する性能基準(保安基準)を満たしているとして、3車種の出荷停止指示を解除していた。

 滋賀工場は認証不正問題で、昨年12月25日から自動車生産を停止している。他の車種の生産再開は未定。今月12日に商用車のみ生産を始めた京都工場(京都府大山崎町)を含む全国4工場の稼働停止期間を従来の3月1日から15日まで延長することも決めた。

 滋賀工場は、主力の軽乗用車「タント」など計5車種を生産していた。2023年の生産台数は約23万9800台。このうち出荷停止が解除された3車種は約8万5900台(HV含む)と35%を占める。

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