サッカー元日本代表・松井大輔が現役引退表明 南アW杯16強入り「これから第二の人生」

京都やサンガでの思い出を語る松井選手(12日、京都市左京区・宝が池スポーツ広場)

 京都パープルサンガ(現J1京都サンガFC)で天皇杯優勝に貢献し、2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で16強入りを果たしたサッカー元日本代表の松井大輔(42)=京都市山科区出身=が20日夜、現役引退をインスタライブで表明した。「これから第二の人生が始まるので、応援よろしくお願いします」と語った。

 大宅小3年の時に京都大宅サッカースポーツ少年団で競技を始めた。大宅中、藤森中、鹿児島実高を経て、00年にサンガでプロキャリアをスタート。1年目からJ122試合に出場するなど主軸を担い、02年度には朴智星(パクチソン)や黒部光昭らとともに、サンガ唯一のタイトルとなる天皇杯優勝を達成した。

 04年途中でルマン(フランス)に移籍。その後ロシア、ブルガリア、ポーランドのクラブを経て、14年に磐田に加入してJリーグに復帰した。その後、横浜FCやベトナムのクラブでプレー。21年にはフットサルFリーグのYS横浜に加入し、22年にはJ3のYS横浜にも所属して二刀流選手となった。

 初めて出場したW杯南ア大会ではカメルーンとの1次リーグ初戦でアシストするなど16強入りに寄与した。

 松井は12日、サンガの曺貴裁(チョウキジェ)監督が企画した少年サッカー大会に参加し、京都新聞社のインタビューに、将来の展望について「指導者をしたい」と語っていた。

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