JR東日本グループのルミネが運営する商業施設ルミネエスト新宿(東京都新宿区)は、韓国カルチャーをテーマにした企画を初開催した。
「The Newest Seoul Trip」と題した企画で、コンセプトは「韓国に行きたい、を新宿でかなえる」。1月9日から2月19日までの期間中、アパレルを中心とした8つの韓国ブランドがポップアップストア(期間限定店舗)として出店した。
ソウル市内を流れる漢江沿いでカップ麺を楽しむ通称「ハンガンラーメン」を疑似体験できるフードイベントも催し、ソウルの雰囲気を新宿で再現した。
「Z世代(1990年代半ば~2000年代初期生まれ)の研究という目的で、入社3年目の若手が中心となって企画した」と開催経緯を語るのは、ルミネのルミネエスト店営業部・松添裕太郎氏。
「韓国のブランド関係者は駅ビルに大衆的なイメージを持っていて、出店誘致に苦労した部分もあったが、来店客からは良い反響を得ている」と明かす。
ファッション系電子商取引(EC)サイト「HANA」を運営し、日本でのリアル店舗を今回初めて展開したトータルブレーン・HANA事業部の黒田裕太氏も「店頭に掲げた『FROM KOREA』の文字を見て入店する人も多数いて、韓国への関心の高さを実感した」とコメント。韓国ファッションの特長は生産の早さにあるとし「トレンドをドンピシャで捉えられるのが強み」と解説する。
ルミネの松添氏も「日本にはないデザインや新鮮な色使いなどが『かわいい』とZ世代に刺さり、狙っていた層にしっかり来ていただけた」と、開催の手応えを語った。