「ゴルフのまち」が公立中学生のゴルフ部新設へ 25年度予定、プロ指導も検討 兵庫・三木

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 「ゴルフのまち」を掲げる兵庫県三木市が、市立中学の生徒なら誰でも入部できるゴルフ部をつくることが分かった。中学校の部活動地域移行に合わせた取り組みで、2025年度の創設を予定。市内のゴルフ場での練習や、プロゴルファーによる指導なども検討する。公立中学のゴルフ部は珍しく、若年層のプレー経験者を増やしてゴルフ人口の裾野拡大を図る。

 同市内には西日本最多となる計25カ所のゴルフ場があり、市は広くPR。21年には、強豪ジュニア選手が集まる「全国高校・中学校ゴルフ選手権春季大会」(春高・春中ゴルフ)を誘致し、毎年開催している。

 日本高校・中学校ゴルフ連盟によると、公立中学のゴルフ部は現在、関東地域の2校だけという。三木市でも、愛好する小学生や保護者から部の新設を求める声が上がっていた。

 新設するゴルフ部は、地域のゴルフ愛好者らに指導を依頼する。民間のゴルフ場などを練習場とするほか、市が寄贈を受けたり購入したりしたクラブセットを生徒に貸し出す仕組みも考える。24年度は市の一般会計当初予算案に準備費用を盛り込み、ゴルフ部のある先進校などの視察や子ども向け体験会を予定する。(長沢伸一)

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