【富士五湖】千円札の裏面に描かれている「本栖湖」で目撃されたモッシーとは?

富士山の西麓に位置する本栖湖は、現在の千円札の裏側に描かれている「逆さ富士」でも有名です。透明度が高く、富士五湖の中でも手つかずの自然が残っています。そんな本栖湖は、1970年代から80年代にかけて、巨大生物の目撃談が絶えませんでした。今回は、本栖湖で目撃されたUMA「モッシー」についてご紹介します。

本栖湖の特徴は?

本栖湖は、周囲12.6km、面積4.7平方キロメートル、水深122mの湖です。富士山の溶岩流により形成された堰止湖で、かつては「せの海」と呼ばれていました。湖へ流れる川はなく、湖底に富士山の地下水が湧き出ています。水深は最も深いところで138m、透明度は18mを誇ります。

周囲を天守山地、御坂山地に囲まれていますが、冬でもほとんど結氷しません。ヒメマスやフナ、ワカサギ、ウナギなどが生息しています。

1970年代から怪獣「モッシー」の目撃談が相次ぐ

※画像はイメージです

本栖湖には「モッシー」と呼ばれる、ネス湖のネッシーのような怪獣が住んでいるといううわさが以前からあったそうです。1972年8月31日の毎日新聞に、「本栖湖、大さわぎ 体長三メートルの怪魚を見た!?」という記事が掲載されました。

そして、1987年10月13日の山梨日日新聞に再びモッシーの目撃情報が掲載され、話題に! モッシーを撮影した写真もあるそうです。モッシーの体長は約3mで、背中にいくつかのコブがあるとか。しかし、残念ながら最近は目撃情報がほぼなく、その正体は不明のまま今日に至ります。

本栖湖は西湖、精進湖と湖底でつながっているという「湖底連結説」があります。この根拠として、これらの湖の湖面の標高が902m前後という共通点があるのです。加えて、西湖の水を人工の水路で河口湖へ流すと、ほか2湖の水位が下がっていくという事実も! この3湖は昔「せの海」というひとつの湖だったため、どこかでつながっていても不思議ではないといえるでしょう。

ということは、モッシーが実在するのなら、この3湖を巡っているかもしれませんね。

本栖湖で訪れたいのは、千円札のデザインになった景色を望める「中ノ倉峠」

本栖湖の北岸から望む富士山は格別! エメラルドグリーンの水面と富士山のコラボを拝めます。千円札の裏に描かれている「逆さ富士(湖畔の春)」は、中ノ倉峠(なかのくらとうげ)から富士山写真で著名な岡田紅陽が撮影したもの。そのため、今でも多くの人が写真撮影のために中ノ倉峠を訪れています。

同峠は、富士箱根伊豆国立公園の中にあり、展望デッキが設置されています。千円札を片手に、目の前に広がる景色と見比べてみるのもいいかもしれません。なお、展望デッキまでは湖畔駐車場から片道約30分の登山になります。千円札のデザインになった景色をぜひ眺めてみたいですね。

さらに本栖湖周辺は、ホテルやレジャースポットが充実。遊覧船「もぐらん」による遊覧のほか、フィッシングやウィンドサーフィンも盛んです。

また、全長約201mの横穴式の洞窟「富岳風穴」、864年の富士山の側火山である長尾山の噴火によってできた溶岩洞窟「鳴沢氷穴」も見逃せません。いずれも国の天然記念物にも指定されている洞窟で、幻想的な空間が広がっています。鳴沢氷穴の地下21mに位置する「氷の池」では、水滴が凍ってできた氷柱を見ることもできますよ。この氷柱は4月頃に最も成長するそうです。

本栖湖

住所:山梨県南都留郡富士河口湖町本栖

電話:0555-75-0043 (本栖湖観光協会)

交通アクセス:富士急行「河口湖駅」から富士急山梨バス「精進湖経由本栖湖・新富士駅行き」で約50分、「本栖湖」バス停で下車

公式サイト:https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p1_4614.html

[参考]

富士の国やまなし|公益社団法人やまなし観光推進機構

富士山豆知識|国土交通省砂防部

身延町

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