米当局、地銀の健全性を調査 NYCBの問題巡り=関係筋

Nupur Anand Pete Schroeder Matt Tracy

[ニューヨーク/ワシントン 20日 ロイター] - 米中堅地銀ニューヨーク・コミュニティー・バンコープ(NYCB)の問題を受け、米銀行規制当局が地銀に影響を巡る聞き取り調査を行っていることが複数の関係者の話で分かった。

NYCBは先月31日に予想外の赤字決算と減配を発表。商業用不動産(CRE)ポートフォリオに絡み多額の引当金を計上した。

関係者によると、これを受けて通貨監督庁(OCC)、連邦預金保険公社(FDIC)などが銀行に対し、流動性のほか、預金への影響がないかどうか、顧客から懸念の声が聞かれていないかなどについて確認したという。

昨年にシリコンバレー銀行などが破綻した際に地銀の健全性を巡る懸念が高まったことから、当局は引き続き同セクターの状況について懸念しているとみられる。

NYCBの株価は1月以降50%超下落している。

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