空港・高速道・新幹線がそろう大村へ 「観光・移住」呼び込み 博多でPRイベント

大村市の魅力をPRした「春待ちピクニック」=福岡市、JR博多駅

 福岡都市圏からの観光客や移住者を呼び込もうと、長崎県大村市は17、18日、福岡市博多区のJR博多駅で観光や暮らしの魅力をPRするイベントを実施した。百貨店「博多阪急」では初となる大村市産品の物産展も開催。市内各所で見頃を迎える桜のシーズンを前に「遊びにも移住・定住にも来てほしい」と呼びかけた。
 西九州新幹線の開業により1時間14分で行き来が可能になった大村-博多間。大村市はこれまでも福岡をターゲットにした移住プロモーションを展開しており、交通アクセスの改善を背景に観光誘客にもつなげようと、博多阪急の協力を得て開催した。
 博多駅の小規模イベントスペースでは「春待ちピクニック」と題し、大村産の野菜やミカンなどを販売した。新幹線「かもめ」を模した段ボールの工作ワークショップもあり、移住相談も受け付けた。
 園田裕史市長が参加し、大村に関するクイズ大会を開催。園田市長は空港・高速道路・新幹線がそろうのは九州内で福岡、北九州と大村の3市のみと強調し「田舎だが交通の利便性が高く、一度で何度もおいしい町」とアピールした。
 博多阪急の食品売り場では「大村市うまかもんフェア」と題したコーナーを設置。大村寿司(ずし)やおこしの「へこはずし」といった名物のほか、ハムやコロッケ、マンゴーのスイーツなどを20日まで販売した。
 大村寿司を購入した福岡県飯塚市の60代女性は「大村市はハウステンボスの近くで知っているが、大村寿司は初めて聞いた。珍しいので食べてみたい」と語った。大村産野菜を使った料理教室も開かれた。

大村寿司など大村市の特産品を販売した「うまかもんフェア」=福岡市、博多阪急

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