開始3分で先制弾の守田英正、攻守両面で存在感!「創造的な攻撃プレーと相手を無力化する守備」で8連勝の立役者に

現地時間2月19日に行なわれたリーガ・ポルトガル第22節で、スポルティングはモレイレンセを2-0で下し、連勝を8試合に伸ばした。

好調なスポルティングは敵地での一戦でも立ち上がりから攻勢に立ち、23分にまで2ゴールを奪取。後半はややペースを落としながらも危なげなく試合を進め、クリーンシートも達成して勝利を飾った。この快勝劇において、開始3分でチームを勢いに乗せる貴重なゴールを、CKからファーポストで粘って押し込んで決めたのは、今季通算2得点目となる守田英正だった。

中盤で攻守両面に存在感を示し、今回は目に見える結果も残した背番号5は、試合後に自身のSNSで「チームの役に立てて嬉しいです」と喜びを表現。対してクラブの公式サイトは、「新しいアウェー・ユニホームを初めて使用した試合で、スポルティングは素晴らしいスタートを切ることができた。フランシスコ・トリンコンのCKから、守田がファーポストに現われ、ゴッドリフード・フリンポンとの争いに勝利して先制ゴール。緑と白の盛大な祝祭の幕を開いた」と彼のゴールを伝えている。

スポーツ紙『Record』は、「ヴィクトル・ギェケレス、トリンコン、ポテ(ペドロ・ゴンサウベス)ではなく、この夜に最もシュートを放ったのは、先制ゴールを決めた守田だった。4本のシュートに加え、彼は決定機に繋がるパスも3本成功させ、こちらでもギェケレスと並んで最多だった」と、守田の攻撃面での貢献ぶりを強調した。

一方、『A BOLA』紙は、10点満点の採点で及第点の「6」を与え、寸評では「エネルギッシュ。通常、中盤でプレーするポテとは異なるプレースタイルを見せ、攻撃では自由で創造的なアプローチを見せ、守備では相手の攻撃を的確に読んで無力化する能力を示した。スタメンに復帰し、開始3分でCKから相手GKの誤算もあってゴールを記録。非常に積極的でありながら、慎重にボールを運び、敵陣で攻撃のチャンスを待ち続けた」と、彼の89分間のプレーをポジティブに振り返っている。

同メディアはまた、「スポルティングはボールポゼッションも高く、モレイレンセの狙いを完全に無効化する能力を秘めていたが、この点では、守田とモアテン・ユールマンドの中盤での効果的な仕事が際立っていた」とも綴っており、この日本代表MFの影響力の高さを改めて称賛した。
ニュースサイト『SAPO DESPORTO』は、「アウェーでの試合は困難なものになると考えられていたが、守田が開始3分でゴールを決めたことで、緊張感や難しさは和らいだ(そういったものがあったのなら、だが……)。その後は全てが簡単だった。後半になると、ライオンは試合をコントロールするだけで十分でしたが、攻撃的なプレーを止めることはなかった」と報じている。
守田のゴールの貴重さを強調したのはスポルティング側だけでなく、同メディアは「日本人選手の早々の得点は、試合の展開において決定的な要素となった」と指摘し、モレイレンセのブラジル人CBマラカスの「序盤の失点は我々に大きな影響を与え、事前のプランが崩れてしまった」とのコメントを紹介した。

最後に、米国大手放送局のポルトガル版サイト『CNN PORTUGAL』は、この試合のMVPにはユールマンドの名を挙げたものの、「重要な瞬間」として守田のゴールを選定。「試合の最初の瞬間で勝利への道が拓かれた。トリンコンのCKから、ボールはフリンポンの腕に当たり、これを守田がゴールへ叩き込むことに成功。敵地での先制という現実は、さらなる安心感をスポルティングにもたらした」と綴っている。

構成●THE DIGEST編集部

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