【中山記念】昨年は3連単12万馬券 1人気は「3.0.0.7」の劣勢 フルゲート伏兵多数で“高め”チャンス「高配当メソッド」

[過去10年]中山記念2024_人気傾向

2月25日に中山競馬場で第98回中山記念(GII、芝1800m)が行われる。

今年は、皐月賞以来の勝利を目指す世代上位馬・ソールオリエンス、二枚腰が魅力のエルトンバローズ、中山記念を2勝しているヒシイグアス、中山金杯3着で定年間近に迫る中野栄治厩舎の管理馬・マイネルクリソーラらが集結。

ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。

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■5番人気以内が17/20連対

過去10年、1番人気が【3.0.0.7】とわずか3勝。1~5番人気が【10.7.5.28】と、圧倒的に人気馬が強い傾向を考えると、1番人気は疑ってかかりたいシーンだ。今年、1番人気が想定されるのはソールオリエンスだが、過去に1番人気で勝ったのはいずれも先行馬。先行力と実績で支持された人気馬でない限り、凡走傾向にある。

そうなれば、2番人気以下から勝ち馬が輩出されることになるが、5番人気以内が10勝を挙げているように、単勝の平均配当は501円。直近で単勝の配当が4桁になったのは2010年13番人気トーセンクラウンが勝利した時の3640円。昨年、ヒシイグアスが勝利してついた単勝920円も、前述のトーセンクラウン以降においては最も高額だ。基本的に頭は3桁配当見込みの馬で、あっても伏兵までと考えるのがベターだろう。

連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内となっているが、1番人気+2番人気は2020年の1回だけ。馬連の平均配当は3252円で、10倍以下が2回、10~20倍台が5回、それ以上が2回で万馬券は1回発生している。馬単の平均配当は5511円で万馬券は2回と、馬連に準じた配当だ。勝ち馬は3桁配当までだが、2着馬は単勝オッズ3.0~49.9倍までの馬が来ている。今年は2桁人気馬でも50倍前後まで落ちそうで、配当的にはおもしろそうだ。

一方、3連複は30倍台以下が5回、万馬券2回で平均配当は1万798円。オッズが割れた上位人気が中心となるため、ある程度点数を絞ってもリターンは少ない傾向だ。3連単の平均配当は6万834円。もっとも荒れたのはネオリアリズムが勝った2017年、3→8→7人気決着で3連単31万5300円だった。次点が昨年だが、5→8→7人気だったにも関わらず3連単は12万9610円。2017年よりもオッズの開きが小さく、配当がつかなかった。今年はフルゲートが見込まれるため、オッズの開きが小さくとも伏兵馬が多数いる状況で高配当のチャンスはありそうだ。

人気決着の傾向にあるわりには馬連なら10倍以上になることが多く、勝負しやすい馬券は「馬連」。さらに「馬単」で万馬券の買い目も入れて上積みを図りたい。

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◆著者プロフィール

シャト美(しゃとみ)
馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。

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